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最近このサイトを偶然知ってからよく見させてもらっています。
本スレッドを含め、混迷を深める世界情勢については
近代世界システムの理論家であるイマニュエル・ウォーラーステインが
極めて示唆に富んだ内容で的確に予見しています。
藤原書店:猪口孝編 今われわれが踏み込みつつある世界は・・・2000−2050 が
ご参考になるかと思います。
あらゆる面において、今日ほど世界情勢が危機に瀕している時代はありませんよね。
この書き込みを拝見していても、同じ日本人なのに主張の左右の幅は広いのですから
国家・民族・宗教・文化的な要素が異なる人間同士、ましてや感情を理性で辛うじて
制御している生物のどちらかが一方的に主義・主張を押し付けるという行為は
横暴以外の何物でもありません。
その意味における20世紀のアメリカンヘゲモニー即ち「自由・民主主義」の
絶対的優位性をアメリカが妄信し、グローバルの名の下に「イデオロギーによる
植民地化」を推し進めたことが問題の根源ではないかと推察しています。
イスラエルの国家設立=これはパレスチナ人にとっては「テロ行為」です。
国益・ユダヤ要人と政権掌握の観点からこれを黙認し続け、ヘゲモニー衰退の
兆候が見られるや、燻っていたネオコンの台頭に格好の機会を与えた「9.11」
様々な疑惑も囁かれていますよね。ファルージャの件も然り。皆さんには
釈迦に説法ですが。私は基本的に中道ですが、ここまで事態が悪化の一途を辿ると
ややラディカル寄りになります。
私は多様性こそが素晴らしい事なのですから、無理に画一的な仕組みに世界を
持っていく必然性は全くなく、相互理解・尊重・共存できればいいと思っています。
「自由・民主主義」は、貧富の分極化を助長する大きなマイナス面を持っています。
貧困層・第3世界における不満分子の暴力的な運動は、確かに国家レベルでの
政治システムの不備に起因するところもあります。それが反アメリカンヘゲモニーと
しての軍事力増強による対抗に進展して行ったことが、イラク問題の発端でも
あると思います。しかしながら、今回のアメリカ主導のアフガン・イラク戦争は
明らかな「内政干渉」です。自ら仕組んだかもしれない「大儀」を振りかざし、
全てをネオコンの思惑のまま「強いアメリカの復権」に向けて正当化するブッシュに
こそ、唯一の超大国の大統領としての資質・判断力・責任が厳しく問われるべきで
あると考えています。このままいけば、6月中の政権譲渡は夢のまた夢でしょう。
すでに1980年代のアフガン戦争の常態に近いとの指摘もありますし。
少なくとも「非人道的独裁者」であったフセインがいなくなり、聖職者の影響も
宗派を超えて増しつつあるのですから、いっそ駐留連合軍を全て撤退させ、
イラク人に全てを任せてみてはいかがか?というのが最近の私の心境です。
日本のあるべき姿も、見直す時期に来ていますね。
長文駄文失礼致しました。