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●「憲法九条は日米同盟の邪魔者だ」と題して文藝春秋(2004/3月号)にインタビュー記事が
出た。2000年10月に発表された「米国と日本―成熟したパートナーシップに向けた前進」い
わゆるアーミテージ・レポートで、自衛隊の集団的自衛権(の行使)要求を言外に滲ませ、英
国との軍事同盟をモデルとした日米軍事同盟への編成を視野に入れたともとれるその内容は、
今回のイラクへの自衛隊“派兵”で現実味を増した感がある。
●ところで前述の記事で、日本の北朝鮮への貿易圧力に関して、こういう箇所がある。
アーミテージ「麻薬を始めとした非合法な商品の取引は断固として取り締まるべきです。麻薬売
買によって、外貨を稼いでいる背景があり、米国政府は密輸を徹底的にストップさせる意気込み
でいます。それには日本政府の支援も必要になります。」P.134
●しかし、『アメリカの謀略戦争』には、アーミテージのこういう側面が紹介されている。
リチャード・アーミテージは「オリヴァー・スノー空軍中佐とともに活動し、イラン・コントラ
武器密輸スキャンダルに関与していた。」P.28
リチャード・アーミテージは、アフガン・ソ連戦争の間はもちろんその後も、ムジャヒディン
(イスラム聖戦士)と「イスラム戦士の基地」へ内密の支援を裏で行った合衆国の主計画者の一
人でもあった。
黄金の三日月麻薬地帯からの麻薬貿易によって資金を得ていたが、このパターンは基本的にいま
だに変わっていない。(第二章参照)。
いまも合衆国外交政策の不可欠の部分になっている。さらに、あり余るほど記録が残されている
が、数十億ドルの麻薬貿易はおもに、CIAによる違法な資金調達源になっているのだ。P.29
『アメリカの謀略戦争 9.11の真相とイラク戦争』
ミシェル・チョスドスキー 本の友社 2003/12/6
●前述の文藝春秋には『首相補佐官 岡本幸夫「二つの顔」』という記事もあり、アーミテージ
との親密な関係がうかがえる。
我々は、この人物とどのように付き合っていけばいいのだろうか?