現在地 HOME > 掲示板 > 名前登録待ち板 > 183.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
アメリカ国内では民主党の大統領候補選出のプロセスが進行している。現在のトップランナーはマサチューセッツ州出身で議員歴30年のジョン・ケリー。が、周囲(サンフランシスコ一帯)の声からは、民主党が掲げる5人ほどの候補者達が必ずしも一般民衆の理想、期待を満足させていない事がすでに明らかだ。(もちろんサンフランシスコというユニークな土壌に起因するところも大きい。)
有権者がブッシュ政権に賛同できずアメリカの方向性を転換したいと考えた場合、この「二大政党制」では民主党の候補に「誰でも良いから」投票する事以外に方法がない。大手企業マスコミが主催していると言っても過言ではない大統領候補者同士の討論会には第三政党の候補者を討論参加者としてはもちろんの事、会場内の観衆としても入場させないという場合もある。どうしても二大政党でなければダメだというシステムらしい。イギリスも同様である。それでも「第三の声」を求める人はかなりいる。
さて、日本の民主党は機会さえあれば「(欧米諸国のような)二大政党制を目指して」という言葉を口にするが、それで果たしていいのか。
自民党に不満だから民主党を押すという傾向はすでにある。押される民主党の候補は誰でも好く、学歴を捏造する輩でも構わないということか。
しかも「第三の声」が社民党だの共産党だの訳の分からない連中であるのだから、もし二大政党制となった場合、国民の本当の声はどこへ届くのか。アメリカやイギリスでは、この二大政党制そのものに問題があり、有権者にとっては、国、州、市町村のどのレベルの選挙でも候補者の質が悪化している事、選択の余地が無く、しかも選択しなければならないというジレンマが常に存在する事はすでに明らかである。
日本の政治家全般の国際的現状の認識レベルと内容が、政党を問わず非常に怪しい事はこの例ひとつでも明らか。その浅はかな知識を元に重大な政治決断をしている事自体が危険だ。
今年11月の大統領選挙では今までと同じように民主党の候補者対共和党のブッシュで行われ、「第三の声」を求めるアメリカ国民の希望は満たされないままだ。