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リーマンさん、こんにちは。
タイトルを見てはたと思いました。
アメリカ、つまりアメリカ人ということになると思いますが、そういう生
身の人間が来ていたかどうかは別として、「アメリカ」という一種のアイ
デアが維新の登場人物のあたまの中にあったことは疑いもないように思わ
れます。
勝海舟は早い時期にアメリカに行ってますよね。そしてその直接の後継み
たいに龍馬がいるともいえる気がします。ここでアイデアが移設されてい
る。
どういうアイデアかというとかなり理想論的。竜馬の代表的なエピソードっ
て殆ど全部アメリカがらみじゃないですか? ワシントンさんの子孫はど
うしているのか? わからん、ほぉ、たいしたもんじゃ(封建制否定)と
か、国際公法がらみもそうです。
多分60年代(19世紀ね)の人間は、イギリスがまずい、どうもオレたち
騙されている?ぐらい思っていた人はいるんじゃないかと思う。なんでか
といえばそこに具体物がいるから。エゲレス人は中国を通してでも、すで
にまずい人びと、恐い人びととしての印象が具体的。でもアメリカは遠い。
そこで見て来たか聞きかじったかしたことがアイデアルなものとして影響
し続けたってことはあるんじゃないでしょうか。でもこういうのって、
「見えない」からファクターとして抽出されにくいわけですが、結局今に
至るまで、イギリスは恐いけど、アメリカは一種アイデアルに取られてい
る部分ってありますでしょ。それはそこらへんからずっとなんじゃないの
かしら。なんでアイデアルって、そりゃ、封建制否定で、自由だとか実力
本位だとか、ようするに革命的気分の人びとは、現物のアメリカを見ない
限りにおいて同調しやすい部分がたくさんあるわけですよね。この心証的
な産物は、維新を多くの人に正当化させた(消極的だとしても)大きなファ
クターだったと見えるんですが。
しかし、ともあれ、具体的な人間が、たとえばあの映画みたいに、日本に
来ていたかどうかは定かじゃないですね。というか、来ていないからこそ
なおたちが悪いのかも。アイデアルにしてしまうためには。