現在地 HOME > 掲示板 > 昼休み2 > 914.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 9.天使とは何か、悪魔とは何か 投稿者 乃依 日時 2004 年 3 月 07 日 01:45:53)
http://www.al-pha.com/fp/seisho/10seisho.htm
10.聖書でいう「罪」とは何か
以前、私は聖書やキリスト教に悪い印象を持っていました。というのは、あまりにも「罪」をあまりにも強調するので、クリスチャンは一生「罪の意識」を背負って、暗〜く生きていかなければならないと感じてたからです。
聖書で言う「罪」と、私たちが日常使う「罪」という言葉は、意味が少し違います。英語では前者を「sin」、後者を「crime=犯罪」と区別します。
新約聖書の原語ギリシャ語では「ハマルティア」で、本来は的外れという意味です。つまり、悪いことというよりは、神の計画から離れてしまうことを指すのです。
何が罪かを知るためには、指針が必要です。そのための指針が「十戒」に代表される、神から与えられた律法でした。旧約の時代には、これらの決まりに反することが罪とされました。つまり、両親を敬わなかったり、人を殺したり、姦淫したり、盗んだり、うそをついたり、人のものをほしがったりというのが人に対する罪で、他の神を拝んだり、偶像を作ったり、安息日を守らないのが神に対する罪でした。このくらいの決まりなら、真面目な人、熱心な努力家なら守れるかもしれません。
ところがイエスは、この教えをさらに拡大しました。心の中で兄弟を憎んでも人殺しと同じ罪、妻以外の女性に欲望を感じただけで姦淫の罪になると言ったのです。表面的に決まりを守っても、心の中に本当の罪があると指摘しました。
こうまでいわれると、罪のない人はいないことになります。確かに聖書には「正しい者はいない。一人もいない。」ローマ三:一〇とあります。ここで終わってしまえば、キリスト教は本当に暗くて希望のない宗教になってしまします。そこでこの罪人を救うために、メシア(救い主)としてイエスがこの世に来たのです。罪を悔い改め、イエスを受け入れることによって誰でも救われるとしています。
聖書で最初に罪を犯した人間は、アダムとエバです。神の命令に背いて、善悪を知る木の実を食べてしまいました。その行為自体は小さな事でも、あきらかに神に背いたわけです。この罪をそそのかしたのが、ヘビの形をとった悪魔です。実は、この以前に彼は高慢から、神に対抗するという罪を犯し、天を追出されていたのです。
興味深いのは、聖書では罪は赤い色で表現されていることです。「お前たちの罪が緋のようでも/雪のように白くなることができる。」※一:一八白は罪のない純潔な状態を現しています。日本では有罪か無罪かを「黒か白か」と表現しますし、英語でも同じです。黒人の人達はこの「black or white」という表現を苦々しく思っていると聞いたことがあります。聖書に従って「赤か白か」に表現を改めたほうがいいかもしれません(とすると灰色高官は桃色高官になるかしらん)。
◇中村芳子著「3日でわかる聖書」(ダイヤモンド社刊)より抜粋