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「ジャブドーバーのケントマティーに仏陀再誕=GLA高橋信次」は虚偽
『心の発見』「神理編」P78「現証編」P133で、信次の妻・一栄の守護霊「マイトレーヤ」が「お釈迦様は将来、東の国の大都会(ジャブドーバーのケントマティー)に生まれかわるとおっしゃられた」と述べています。また、信次の『心眼を開く』p104-106にも、「ジャブドーバー」という一節を設けて「なぜ、現代の日本に転生し東京を正法流布の地に選んだのか」という理由を書いています。
佳子も『真創世記』黙示編P104で、しっかり「ジャブドーバーのケントマティー」に言及しています。
実は、これらの逸話は、まったくの「創作」です。それは、すでに今年の6月の時点で判明しておりました。「第三停泊港」常連の「169!」氏、幸福の科学批判派の「◆riphRx9D4.」氏のお二方が、おもに2ちゃん等でくわしい資料を用いて、その虚偽性をあばいております。
私自身の検証も加え、ご両人の「成果」を、適宜まとめて、ここにご紹介する次第です。
では、はじめにこの「逸話」の原文を並べて見ましょう。
*『心の発見』「神理編」P78
「私が将来再び肉体を持ってジャンブドウヴァのケントマティーの都に生まれるときは、道路は美しく、建物はルビー、ダイヤで飾られていて、いながらにして遠方と話ができる世界に、とゴーダマさまが常に私に申されていたこと」
*『心の発見』「 現証篇」p133-134
「ケントマティー、ジャブ・ドーバー、は美しい国です。それを、ゴーダマ様は、その頃、未来の国と申されました。ジャブ・ドーバーは、東の国で、ルビーやダイヤモンドで飾られた大きな建物があり、道には埃りもなく、坐っていて遠い国の人々と話ができる国といわれておりました。
その通りの国は、マンデア・デシュー(中国)から東の国だと申されました。(中略)
つまり私達の生命も、あの世とこの世とを、幾度も肉体舟を乗り換えて、今、ケントマティーの都にいます」
*『心眼を開く』p104-106
「ある方からこんな質問が来たので今回はそれに答えることにしましょう。
質問の要旨は、ゴーダマ・ブッタは、なぜ日本を再生の地としたか、どうしてアメリカや他国を選ばなかったか、というのです。
一口でいえば、仏教――正法が伝えられやすいからでありました。二千五百有余年前に釈迦は、ジャブドーバー(東方の国)の、ケントマティー(都会)において、ふたたび正法流布を行うと弟子たちに宣言しました。(中略)
このように、正法を流布するという前提で、日本という国が選ばれ、今日、具体的な活動となっているのです」
「169!」氏は、上記の『心眼を開く』の記述について「高橋信次氏が、自分を釈迦の転生だと考えていることがわかる記述である」とコメントしています。まったくその通りです。また、この文にある質問をした「ある方」とは、元高弟の園頭広周氏であることが、「正法」サイトに書かれてあります。
>昭和四十九年十月
>信次の高弟の一人、園頭氏は「なぜ、お釈迦様は二千五百年して日本に生まれることを予言されたのでしょうか」と信次に質問した。
http://www.shoho.com/newpage18.htm(「ジャブドーバー」でページ検索・参照のこと)
*高橋佳子『真創世記』黙示編 P104
「未来の日のために、ゴーダマ・ブッダは、ジャブドーバー(東方の日の出ずる国)のケントマティー(大都会)ということを説いたのです。彼は未来を予知し、今の時代を見たのでしょう」
以下は、梅仙人、169!氏、◆riphRx9D4.氏による「ジャブドーバー」「ケントマティー」の語源と原典調査をもととした、信次・佳子の「釈迦再誕」説の虚偽証明です。
1.仏典には「釈迦が未来の地上に再度転生する」という説話は存在しません。
(梅仙人注:あるのは、「未来仏(マイトレーヤ)が56億7千万年後に再誕する」という伝説であって「ゴータマ・ブッダ」が「再度、地上に転生してくる」という「予言」は存在しません。おそらく、自称マイトレーヤである一栄の守護霊という形で、従来の未来仏予言は、実は釈迦=信次再誕のことがあやまって伝わった、というイメージを与えようとしたのでしょう。
だいいち、仏教では「悟りを開いてブッダとなった如来は、輪廻転生から解脱して、もはや肉体を持つことはない」というのが基本です。悟りを開いた釈迦が、なぜ現代に再度転生する必要があるでしょうか。仏説上、煩悩という学校を卒業した如来が、再入学するようなことはありえないでしょう。)
2.「ジャブドーバー」の語源については、サンスクリット語の「ジャンブドヴィーパ」と思われます。その言葉は、今日の仏教界でも使われています。仏教・ヒンドゥー神話の「須弥山世界」という世界観の中で、「閻浮提(えんぶだい)」「閻浮州(えんぶしゅう)」と呼ばれているのがそうです。
調べた限りでは「閻浮提」の意味としては、「人間界全体」「インド大陸」と解されたものがほとんどで、「東方の日の出ずる国」という、「この世の地理的な特定の地域をさす」という語義は出てきません。
>スメール(須弥山)の「ジャンブードヴィーパ」
http://www.pandaemonium.net/menu/devil/Sumeru.html
>中心の円形の大陸がジャンブードヴィーパ、即ち「贍部洲(せんぶしゅう)」である。
>閻浮提(えんぶだい)
http://www.cable-net.ne.jp/user/terao-ji/tera91.htm
>梵語ジャンブ・ドヴヴィーパの音写。須弥山の南にある大陸。四洲のひとつ。南膽部洲ともいう。インドのことを言っていたが、後には人間世界、われわれの地上世界、娑婆世界をいう。
◆riphRx9D4.氏によりますと、『仏教辞典』(岩波書店)には、こうあるそうです。
*閻浮提(えんぶだい)
「サンスクリット語 Jambu-dvipa に相当する音写。
われわれの住む世界を意味する。仏教の宇宙観によると、宇宙の中心に須弥山があり、
その南にわれわれの住む島(洲)(中略)。
閻浮提は、閻浮(jambu)樹が繁茂する島(dvipa 提波)を意味する」
(梅仙人注:また、「ジャブド−バー=ジャンブードヴィーパ=閻浮提」は「一閻浮提」として、創価学会・日蓮正宗系の教学の重要な用語となっています。ここにも、信次が創価学会の教学から、多様な用語を、自己流のこじつけとともに、ひっぱってきたことがわかります。
また「信次こそ釈迦の生まれ替わりで末法の救世主」という主張自体が、「日蓮正宗」の基本的な「日蓮崇拝」の姿勢を、「日蓮→信次」にすり替えて流用したことがうかがえます。
ちなみに、昭和33年に、創価学会の池田大作氏が、自分を「御本仏日蓮大聖人の再誕(さいたん)」と思っていたと述べる「妙観講」サイトがあります。
信次は、もしかすると、その事実にライバル心を燃やしたのでしょうか。創価学会の教学をパクッって、GLAを創価学会以上の教団にしたかったのかもしれません。
ここまで情報を集めると、信次が創価学会の教学からうけたものには、なみなみならぬものがあるようです。一時期なりとも、学会員だったと想像してもおかしくないでしょう)
>正しい本尊と血脈相伝に基づく信仰
http://www.nichirenshoshu.or.jp/jp/faq/honzon.html
>創価学会会則
http://www.sokagakkai.or.jp/data/kaisoku/kaisoku02.html
>日蓮大上人だけが「末法の救世主」
http://www006.upp.so-net.ne.jp/shorikai/sub312.htm
http://www.houonsha.co.jp/jiyu/27/ato022.html
>妙観講・時局レポート
http://www.myokan-ko.net/menu/sr/212.htm
3.「ジャンブドヴィーパ」について◆riphRx9D4.氏の調査結果:
「ジャンブドヴィーパ」と同じと思われる言葉が、地理上の特定地域を表す記録もありますが、それは日本ではありません。現代の「ジャワ島」のことです。
古代(4世紀ごろ)のジャワ島は、「ヤーヴァドヴィーパ(JavaDvipa)」と呼ばれていました。「ヤーヴァ」はのち「ジャヴァ (闍婆) 」へと転訛し、現在の「ジャワ」の語源となりました。インドネシア語派の人々はサンスクリットの [v] を発音できず、 [u/w] に変えてしまう傾向があります。
すなわち「ジャブドーバー」に比定できる実在の地名は、ジャワ州をさしたもので、日本ではないということです。
(梅仙人注:ましてや、「ジャワ島」に「東方の日出ずる国」などという呼称があったわけはありません。「東方の日出ずる国」というイメージは、わが国で7世紀はじめ、聖徳太子が隋の皇帝に、二度にわたって送った国書で用いた言葉、「日出る処(ところ)の天子」「東の天皇」がもとなのですから)
>インドネシアの歴史
http://www.tcat.ne.jp/~eden/Hst/indonesia/kokkano_tanjou.html
4.「ケントマティー」の由来:169!氏の調査結果:
「ケントマティー」は、正しくは「ケートゥマティー」というのが本当のようです。
*『小野田部屋』(佛教大学文学部仏教学科 小野田俊蔵研究室)サイト
http://www.bukkyo-u.ac.jp/mmc01/onoda/menu.html
「エッセイ特選編>はしごを降りてくる弥勒 −チベットの弥勒信仰−」によれば、
>その昔、チンギスハンもフビライも自らを「転輪聖王」になぞらえていたようだが、
>様々な経典がこの「転輪聖王」と弥勒との関係を語っている。この理想の王たる
>「転輪聖王」と「弥勒佛」とはともに未来の世に現れ出る救世主なのだ。阿含経典
>に相当するパーリ文ニカーヤの『長部』第二十六「転輪王獅子吼経」には、弥勒佛
>が未来八万歳の時に出現すること。ケートゥマティー都城にサンカ転輪聖王が出現
>して四天下を統一すること。王は弥勒如来の下で出家することなどが説かれている。
(月刊『しにか』1995年10月号より)
*「転輪聖王獅子吼経(てんりんせいおうししくきょう)」
(チャッカヴァッティ・シーハナーダ・スッタンタ)
「原始仏典」http://tetugaku.fc2web.com/butten/butten.htm より
転輪聖王獅子吼経(チャッカヴァッティ・シーハナーダ・スッタンタ)
転輪聖王獅子吼経十三 … 矛盾解消の連鎖
http://tetugaku.fc2web.com/butten/tenrin13.htm
<二十三>(中略)
>比丘達よ、人間の寿命が八万歳のときにおいては、
>かの阿鼻地獄と考えられていた閻浮提も、葦の草むらのように、人々が満ち溢れるであろう。
>比丘達よ、人間の寿命が八万歳のときにおいては、
>あのバーラーナシーはケートゥマティーと呼ばれる王都となり、
>それは盛大で繁華であり、人々は盛んに群れ集まり、土地は肥沃になるであろう。
>比丘達よ、人間の寿命が八万歳のときにおいては、
>この閻浮提には八万四千の都があるが、ケートゥマティーはその中でも最高の王都となるであろう。
転輪聖王獅子吼経十四 … 弥勒如来
http://tetugaku.fc2web.com/butten/tenrin14.htm
<二十四>
>比丘達よ、人間の寿命が八万歳のとき、
>ケートゥマティーの王城にサンカという名の王が出て、
>転輪法王として、あまねく四天下を統御し、人民の保護者として七宝を成就するであろう。
>王はこれらの七宝を具足している。
>それは、金輪宝、白象宝、紺馬宝、神珠宝、王女宝、居士宝、そして第七には主兵宝のことである。
>また、王には千人の息子があり、彼らは勇気があって意志も強く、外敵を良く退かせる。
>そして、王はこの地を越えて大海の彼岸に及ぶまで、
>武器を用いることなく、正法によって統御してとどまるのである。
(梅仙人注:バーラーナシー=現在のインド北部、ネパール寄りのガンジス河畔の都市ベナレス(ヴァラナシ)のこと。釈迦在世当時の仏教遺跡の集中した地域の南端部にあたる。いうまでもなく、東京ではありません。また、この経文にも、「閻浮提(ジャンブドヴィーパ)」の中で「ケートゥマティー」が最高の王都と書かれていますので、「ジャブドーバーのケントマティー」の言葉は、この経典からヒントを得たものとみてまちがいはないでしょう。しまいには「正法」という語も出てきますし)
<結論>
・釈迦が、未来に転生して再臨するという予言はない。
・ジャブドーバーは日本ではない。
・ケントマティーは東京ではない。
・『心の発見』『心眼を開く』『真創世記・黙示編』とも、当該エピソードは関連事項もふくめて創作で虚偽。
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169!さん、◆riphRx9D4.さん、ご協力ありがとうございました。
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