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http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20040113k0000e040073000c.html
95年の阪神大震災をきっかけに、国内の主要な98活断層を調査している国の地震調査研究推進本部は、近い将来に地震を起こす可能性が高いと判定された活断層の調査・観測態勢を強化することを決めた。断層の地下構造や周辺の地殻変動などを詳細に調べ、より精度の高い発生予測に結びつける。
全体の調査結果は来年度末にまとまるが、これまでに44の活断層の調査が終わった。今後30年以内に地震を起こす可能性が高い(発生確率が3%以上)とされた活断層は16カ所あった。
このうち▽日本列島を縦断する糸魚川―静岡構造線断層帯(新潟・長野・静岡県)▽富士川河口断層帯(静岡県)▽三浦半島断層群(神奈川県)の3カ所は、30年以内にマグニチュード(M)7〜8級の地震を起こす確率が14〜11%とされた。
阪神大震災を起こした野島断層(兵庫県)を地震発生前にさかのぼって評価すると、30年以内の発生確率は最高で8%という。
同本部は、発生確率が高いとされた中から重要なものを選んで、音波探査などで断層面の深さや長さを詳細に調べ、地震の規模などをより正確に推定できるようにする。全地球測位システム(GPS)による地殻変動の観測点や高感度地震計を周辺に重点配備し、観測態勢も強化する。
また、地層のずれが読み取りにくいなどの理由で、地震発生確率の予測が難しかった個所についても、追加調査を検討する方針だ。
来年度中に計画をまとめ、05年度から実施に移す。
活断層の調査は、断層面に沿って穴を掘り、過去の活動による地層のずれを計測し、各断層に固有の活動周期を推定した。過去の地震を記述した古文書も参考にし、今後の活動時期を予測した。野島断層については、阪神大震災が発生する以前に同様の調査が行われており、その際に得られたデータを基に評価した。【河内敏康】
【ことば】活断層 過去数十万年の間に、同じ場所で何度も岩盤がずれ、地震発生を繰り返してきた断層。日本の活断層は北海道から九州まで全国に分布している。巨大なプレート(岩板)の境界で起きる巨大地震に比べると、活断層による地震の規模は小さいことが多い。しかし、都市の直下など内陸部で活動するため、大きな被害を招きやすい。活断層による最近の主な地震としては、1948年の福井地震(M7.1)や95年の阪神大震災(M7.3)などがある。
[毎日新聞1月13日] ( 2004-01-13-15:00 )