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震災孤児、母探し泣きやまず イラン地震収容施設
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イラン南東部ケルマンにある施設で31日、ケアを受ける震災孤児たち
イランの古都バムを襲った大地震で、両親をいちどに失った震災孤児が大勢生まれた。ケルマン州の州都ケルマンにイラン保健省が開設した孤児の収容施設を31日、訪ねた。幼い子はショックから立ち直れず、小さな物音にもおびえ、もうこの世にいない母親を探し求めて泣き続けていた。
イラン南東部ケルマンにある施設で31日、ケアを受ける震災孤児たち
1歳半前後とみられるその女の子の名前を知る人は、誰もいない。施設の女性職員がペルシャ語で「可愛い」を意味するシーマちゃんと名付けた。
26日未明、泥造りの家が全壊した時に右腕を骨折し、ケルマン市内の病院で治療を受けていた。抱きしめ、歌をうたってあやそうとしたが、2日間泣きやまなかった。
天井や壁の一点を見つめたまま黙り込む。深夜、熟睡しているように見えても、小さな物音を聞くと瞬時に目覚める。「ママ、ママ」と激しく泣きじゃくる。
6歳の女の子アーテフェちゃんは、バム市内の自宅で眠っていた時、大地震に襲われた。叔父らの話では、母親はアーテフェちゃんの部屋に最初に飛び込み、揺り起こして逃げるように言った。残る3人の兄妹を起こしに別の寝室に向かった時、家が崩れ落ちた。
がれきの中から隣人が救い出したのは、ひざと肩にけがをしたアーテフェちゃん1人。叔父は家を失った他の親類の子を引き受けねばならず、アーテフェちゃんの世話を施設に頼んだ。
アーテフェちゃんは「ママとパパが迎えに来る」と言い張った。叔父は30日、両親の死をあらためて伝えた。アーテフェちゃんは激しく泣いたが、「天国で神様と幸せに生きているよ」と話すと黙り込んだ。
施設の女性職員シャハルボヌ・グーシェさん(37)はいう。「強いショックで精神にトラウマ(心的外傷)を抱えている。親の死を受け入れる余裕がまだありません」
施設の責任者ザフラ・ミルナジャフィザデさん(43)によると、バムで親と家を失った子供は31日までに約1200人確認された。バムでは一家に平均4人の子供がいる。4万人といわれる死者の数から考えると、孤児の総数も大幅に増えそうだという。 (12/31 21:34)
http://www.asahi.com/international/update/1231/008.html