現在地 HOME > 掲示板 > 地震・天文10 > 197.html ★阿修羅♪ |
|
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031121k0000m040167000c.html
産業技術総合研究所(茨城県つくば市)は1700年に北米西海岸で発生した巨大地震の規模がマグニチュード(M)9程度だったことを、日本各地に及んだ津波を記録した古文書などに基づいて推定した。カナダ地質調査所と米国地質調査所との共同研究で、500年に1回程度発生するとみられている同地域の巨大地震と津波被害の対策に役立つと期待される。
北米大陸の西海岸では海側プレートが陸側プレートの下に沈み込み、巨大地震が繰り返し発生することがわかっているが、歴史資料は1850年ごろ以前のものはない。同研究所活断層研究センターの佐竹健治・地震被害予測研究チーム長らは96年、巨大地震発生直後に日本に津波が到達し、各地で家屋の浸水などの被害が出たことが記された古文書を発見、1700年1月26日に地震が発生したことを明らかにした。
今回はさらに地震の規模を割り出した。研究グループは津波が到達した岩手県宮古市から和歌山県田辺市までの7カ所の被害程度から沿岸での津波の高さについて、高・中・低の3通りを推定。一方、震源モデルとして、断層の長さなどを変化させた6通りを検討し、それぞれの場合で太平洋を横断して7カ所に到達した津波の高さを計算した。その結果、地震の規模はマグニチュード9程度で、断層の長さ1100キロ、断層面が平均で14メートルすべった震源モデルによる計算値が、古文書の津波の規模の推定値と最もよく一致した。【中山信】
[毎日新聞11月21日] ( 2003-11-21-03:30 )