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火星探査機「のぞみ」、火星衝突の危機
日本初の火星探査機「のぞみ」が、このまま飛行を続けると来月14日に火星に衝突することが明らかになり、探査機を運用する宇宙航空研究開発機構(JAXA)は衝突回避の検討を始めた。探査の遂行は絶望視されている。
1998年に打ち上げられた「のぞみ」は、本来なら99年10月に火星に到着する予定だった。しかし、燃料供給系や電源系統の故障などトラブルが相次いだため到達目標を今年12月に変更。今年6月には、地球の重力を利用して進路を変える省エネ航法「スイングバイ」を実施した。だが、この際、火星へ一番近道となる“衝突航路”を選んだのが裏目に出た。火星到達前に完了するはずだった電源系統の修復作業に成功していないからだ。
電源が回復しないと、火星周回軌道に入るための燃料噴射ができない。もし探査機が火星に激突し破片が飛び散ると、火星での生命存在の痕跡と混同する危険があり、“環境汚染”につながる。JAXAは、このまま電源が回復しない場合、来月上旬に航路変更を指示して衝突を回避する方針。その場合、約200億円を投じた「のぞみ」は火星に到達できなくなる。「のぞみ」は現在、火星へあと900万キロ・メートルの距離まで近づいている。(読売新聞)
[11月13日14時39分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031113-00000407-yom-soci