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(回答先: [原発・収支決算]福井発 第1部/3 変わる定検 「直営」で人数減らし /福井 [毎日新聞] 投稿者 なるほど 日時 2003 年 10 月 25 日 19:35:24)
◇建設施設競合、財政圧迫も
北陸自動車道敦賀インターチェンジ近くの山腹に総ガラス張りの巨大施設がそびえる。敦賀市が総事業費約35億円を投じた同市高野の市営温泉施設「リラ・ポート」。大きさと銀色に光る派手な外観に目を奪われるドライバーも多いという。約9ヘクタールの広大な敷地に豪華客船をイメージした鉄骨3階建ての建物と立体駐車場をそろえ、昨年12月にオープンした。
35億円のうち約26億円は敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」と新型転換炉「ふげん」を所管する文部科学省から「リサイクル研究開発促進交付金」を受けた。
同交付金は、もんじゅのナトリウム漏れ火災事故(95年12月)を受けて、科学技術庁(現文科省)が97年度に新設した交付金。しかし対象地域は敦賀市を含めてもんじゅの周辺自治体のみ。事故に対する地域への「迷惑料」の意味合いがあまりに強いため、当初は各自治体が受け取りを拒否していた「禁断の実」だ。しかし事故から8年が過ぎ、敦賀市のほか既に美浜町、河野村、南条町、武生市が申請を済ませている。
「あまり言いたくはないが、財源はもんじゅの交付金を予定している」。三方町の深川昇助役は7月下旬、同町が建設を予定している新規町営施設の財源として、“もんじゅ交付金”を申請する方針を報道陣に明らかにした。同町が建設を予定しているのは敦賀市と同じ「温泉」。リラ・ポートと明らかに競合する。総事業費約4億円のうち3億8000万円を交付金で賄うという。
同町も当初は「もんじゅの運転再開を目指した懐柔策だ」として拒否していた。だが、大きな産業もない同町の財政力指数は0・275(昨年度決算)と極めて低い。不況で少ない税収がさらに目減りする苦しい状況の中、同町もついに禁断の実に手を出すことにした。安定した歳入を計算できる原発財源に対する自治体の依存体質は強まっている。
リラ・ポートは、民間手法を取り入れて入場客を増やそうと民間業者2社に年間2億2000万円で温泉施設の運営を委託。入浴料は、大人1000円(敦賀市民700円)、子ども500円(同350円)と、一般的な公立の温泉施設に比べ割高だが、委託費用を賄うためのギリギリの数字という。年間目標入場客数は25万人。冷夏の影響もあり今年度はどうやら達成しそうだが、将来の低迷を懸念する声も多い。美浜町も町営温泉施設を建設する予定で、競合施設が増えて入場者が低迷すれば敦賀市が財政負担することになる。
中沢護館長(元市産業経済部長)は「市民に負担をかけることができない一方で、交付金の趣旨は自治体の金もうけでもない。交付金は本当に難しい」と明かす。同じ交付金で建設した施設が競合した結果、住民に新たな負担を強いるようなら交付金の存在意義が問われかねない。 (第1部おわり)(毎日新聞)
[10月28日19時52分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031028-00000003-mai-l18
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