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初代IP電話、早くも価格破壊 「エッジ」下旬から本格展開 通話料は無料「IP携帯」を初投入【産経新聞】
http://www.sankei.co.jp/news/040114/morning/14kei001.htm
インターネット関連事業を展開するエッジは今月下旬から端末自体が番号を持つ新型IP(インターネット・プロトコル)電話「ライブドアSIPフォン」のサービスを本格展開する。固定型のほか携帯型も投入し、契約事業者を問わずに通話料は無料にする。通話料の安さで既存の固定電話市場を脅かしている“初代IP電話”は、早くも価格破壊の波にさらされそうだ。(谷口正晃)
米カリフォルニアのベンチャー企業SIPフォン社が開発した新型IP電話は、電話番号が従来の回線ではなく、個々の端末についている。電話端末を買い取れば通話料や基本料が要らず、引っ越ししても電話番号は変わらない。
固定型のほか携帯型も投入。最近増えてきた街角の無料の無線LAN(構内情報通信網)スポットや、無線LAN環境のある社内や自宅などで携帯IP電話としても利用できる。
端末が番号を持つためにブロードバンド(高速大容量)の通信環境があればどこでも利用できる。例えば、端末を海外に持ってゆき、それを現地のブロードバンド回線に接続すれば、日本への無料通話ができる。駐在員が街角のカフェから本社の電話会議に無料参加したり、留学生と両親が無料で通話することも可能だ。従来のIP電話の無料通話は同じ通信事業者の契約者同士に限られているが、SIPフォンはどの事業者同士の通話も無料。すでに米国では、昨年から試験サービスが始まり数万人の利用者がいるという。
ただ、米国でのサービスは、SIPフォンを持っている人同士の無料通話しかできない。この新型IP電話を日本で展開するエッジは米国のサービスをさらに進め、月額三百七十円の基本料でNTT回線経由の固定電話や携帯電話などとも有料通話ができるようにする。
さらに米SIPフォン社のほか、米フリー・ワールド・ダイヤルアップ社、独IPテル社とも相互接続契約を締結。来週から順次、相互接続サービスを開始して海外での無料通信環境も整備する。「IP電話は無料が原則なのに、最近は通話料や基本料が発生し始めている。原点に戻したい」と同社の伊地知晋一・上級副社長はいう。
エッジは通話料ではなく、ボイスメールや電話会議など付随サービスで利益を上げる考え。企業や市町村などが数十万円程度で自前のIP電話網を構築することもできるといい、現在は無線LAN化を進める岐阜県内の村で“村内無料IP電話網”構築に向けた交渉を行っている。
同社はこの新型IP電話を昨年末から固定型は一万二千百円、携帯型を二万六千八百円で予約販売中。今後三年間で三百万の加入をめざす。