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http://www.zdnet.co.jp/news/0311/21/ne00_intel.html
Intelは次期デスクトッププロセッサ「Prescott」で4GHzに到達する計画。そのほか2004年にはノートPCプロセッサ「Dothan」や省電力Wi-Fiチップなど多様な新製品が投入される。
Intelは自社のプロセッサで4GHzの壁を破るべくまい進している。
同社は11月20日、金融アナリスト向け説明会で自社の計画について説明し、2004年にはデスクトップPCプロセッサの強化も含め、広範囲にわたって製品の性能を引き上げることを目指すと語った。
「当社の目標は、2004年に4GHzに到達することだ」とIntelのポール・オッテリーニ社長は説明会で述べた。この模様はWebで中継された。
Intelは、90ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)プロセスで製造される次期デスクトッププロセッサ「Prescott」で4GHzを達成する計画。オッテリーニ氏の話ではPrescottは今四半期にPCメーカー向けの出荷が始まる予定だが、同プロセッサを載せたデスクトップPCが出回るのは来年初頭になるだろう。現時点でのIntelの最速プロセッサは3.2GHz版のPentium 4となっている。
4GHzというと高速に思えるかもしれないが、少なくともアナリストの1人は、新しいプロセッサとしては、この程度の速度向上は特に大きなものではないと指摘している。
「Intelが2004年に4GHzに到達しなかったら驚きだ。しかし、そうなる可能性も無視できない」とMercury Researchのアナリスト、ディーン・マカロン氏。
クロックスピードの重要性に対する意見はさまざまだ。Intelは常にハイエンドデスクトッププロセッサのクロックスピードを強調し、Pentium 4の速度向上により、マルチメディアアプリケーションの性能が向上するとしている。一方AMDなどほかの半導体メーカーは、プロセッサの1クロックサイクル当たりの処理量によって測られる全体的な性能の方が重要だと主張している。AMDの現在の最速プロセッサ「Athlon 64 FX-51」は2.2GHzで動作する。
Intelはまた、2004年には7000万個を出荷できるよう、Prescottの生産量をすぐに拡大する計画だとオッテリーニ氏。
同年にはハイエンドデスクトップPCの60%にPrescottが搭載され、同プロセッサのCeleron版は低価格デスクトップPCの40%で採用される見込みだと同氏は語っている。
さまざまな新プロセッサ
これまでの新デスクトッププロセッサへの移行戦略とは違って、IntelはPrescottのCeleron版をすぐにリリースするもようだと情報筋は話している。
PrescottはIntelが2004年に計画している中で最大のリリースだが、同社はこの年に幅広い新プロセッサを投入する計画。
その1つは、「Dothan」という90ナノメートルプロセスのノートPCプロセッサ。Dothanは、新しいトライバンド無線モジュールおよび新チップセットと組み合わされ、ワイヤレスノートPC向けパッケージ「Centrino」の性能を向上させるとオッテリーニ氏は説明している。
Intelはまた、携帯電話・PDA向け省電力Wi-Fiチップを無線チップのラインアップに加え、デスクトップPCをWi-Fiアクセスポイントに変えるチップセットをリリースする(別記事参照)。オッテリーニ氏は、これらの製品はPC、携帯機器、さらに家電などのデバイスの利用を強化するよう設計されているという。
同氏はまた、2003年のItaniumプロセッサの出荷量が10万個に及ぶ見通しであることを明らかにした。業界の大方の予測を超える数字だという。
CEO(最高経営責任者)のクレイグ・バレット氏は説明会で、Intelにとって世界各地の新興市場は大きなチャンスだと語った。同氏は国際市場での勢力拡大に向けたIntelの取り組みを、ターゲット地域で全面広告キャンペーンを展開するCoca-Colaの戦略に例えた。
「われわれはこの先、Intel――そして“Intel Inside”――で同じことをしようとしている。新興市場に重点的に取り組み、当社製品の販売と流通を推進していく」(バレット氏)
同氏によれば、今後はIntelの売上の約半分を中国などの成長市場が占めることになるという。しかし、ライバルに後れを取らないために、同社は米国など既存市場への投資も続けていく。米国はIntelのビジネスの30%を占めており、同社にとって最大の市場だ。
技術投資の結果、企業、政府機関、そして消費者の間で常に技術面で一歩先を行くことができ、それがIntelに恩恵をもたらすだろうとバレット氏は語った。
しかしIntelは依然として、企業のPC支出の回復宣言には消極的だ。バレット氏は、米半導体工業会(SIA)が2004年の半導体売上は前年から20%近く伸びると予測したことに触れ、同社の10〜12月期業績について改めて楽観的な見通しを示しつつも、米企業の(IT)支出回復の兆候はわずかしか見えていないと語った。
「回復の兆候はちらほらと見えているが、私としては大規模なアップグレードサイクルは予測していない」(バレット氏)
原文へのリンクhttp://zdnet.com.com/2100-1103_2-5110034.html
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[John G. Spooner, ZDNet/USA]