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ZDNN 2003年11月17日 12:03 PM 更新
ポップアップ遮断の次は、「スポンサー付き検索」遮断ツール【ZD Net記事】
http://www.zdnet.co.jp/news/0311/17/ne00_adblock.html
IEまでもがポップアップ広告の遮断に乗り出す中、スポンサー付き検索結
果をブロックするツールが登場する。12月初旬にInterMuteの
「AdSubtract 3.0」の一機能として提供される見込み。
あるソフトウェアメーカーは、ポップアップ広告などの押し付けがまし
いWeb広告を遮断する取り組みを、広告業界で最も話題の商用検索の分野
にまで拡大している。
ポップアップ広告遮断ソフト「AdSubtract」の開発元である米
InterMuteは来月、自社の技術を改良して、オンラインに普及しているス
ポンサー付き検索結果を封じ込めるツールを提供する計画だ。このツール
「Search Sanity」を使うと、Web検索を実施した際にテキストベースの広
告を表示しないようにでき、広告付きではない検索結果が前面に出てくる。
CNET News.comの取材で明らかになった。
このツールのリリース日についてInterMuteはコメントを避けているが、
同社担当者によれば、これは12月初旬にデビュー予定の「AdSubtract 3.0」
の機能として組み込まれるという。AdSubtract 3.0はダウンロード販売さ
れ、価格は30ドルになる見込み。
News.comの運営元CNET NetworksのCNET Download.com部門からのデータ
によると、AdSubtractの既存のバージョンをダウンロードしたユーザーは
約1万8600人。既存版はポップアップウインドウを排除し、cookieなどの
ネット追跡技術をブロックする。
InterMuteは、Search Sanityの技術的な仕組みについてもコメントを拒
んでいる。しかし、「インターネット検索に純粋さを取り戻し、ユーザー
にもっと正確な結果を提供する」ことが目標だとしている。
テキストベースの広告はここ数年、Google、Yahoo!、MicrosoftのMSNな
どの人気サイトのWeb検索にとって欠かせない存在になっている。ポータ
ルサイトやパブリッシャーは、Webユーザーが情報を検索する際に利用さ
れることが多いため、この種の広告との親和性が高く、広告主にとって効
果的な広告掲載場所となってきた。広告主は自社の広告と結びつける検索
キーワード用語に入札し、ユーザーが広告リンクをクリックした場合にの
み料金を支払えばよかった。
この結果、検索エンジンを使ったマーケティングは、数年にわたって停
滞していたオンライン広告に活気を取り戻させる一助となった。業界団体
Interactive Advertising Bureauによると、キーワード検索は2003年4〜6
月期、米国のオンライン広告売上16億6000万ドルのうち、31%を占めた
(11月12日の記事参照)。
しかし一部の業界観測筋からは、Web検索企業やパブリッシャーは利益
を追求するあまり、行き過ぎになる可能性があると懸念する声も出ている。
例えば特定のキーワード検索では、スポンサー付き検索が原因で、ページ
がテキスト広告で埋め尽くされる可能性も出てきている。
調査会社comScore Networksのメディアソリューション担当副社長ジェ
ームズ・ランバーティ氏は、「Web検索企業やパブリッシャーがやりすぎ
て消費者にそっぽを向かれるようになれば、この動きは業界にとってマイ
ナスにしかならない」と指摘する。
「(Web検索企業は)消費者に向けて『ここまでが本来の検索結果で、
ここからはスポンサー付きの検索結果です』と明確に伝える必要がある。
常に明確に区別されているわけではないため、消費者がスポンサー付き検
索というコンセプトに反感を抱いた場合、長期的に見て弊害をもたらす恐
れもある」(同氏)
Search Sanityを欲しがるユーザーがたくさんいるのかどうかはまだ不
明だ。Nielsen//NetRatingsの最新の調査結果では、24%ほどのユーザー
が「スポンサー付き検索結果は通常の検索結果よりも役に立つ」と評価し、
約51%が「スポンサー付きでない検索結果と同程度役に立つ」と答えてい
る。
しかしInterMuteは、「スポンサー付き検索結果は本来の検索結果より
も役に立たない」と答えた約25%のユーザーに売り込むことができるだろ
う。
InterMuteの計画は、ポップアップ広告――AdSubtractで主に遮断して
いる広告形態に対する反感が高まる中で生まれたものだ。EarthLink、
America Online、Yahoo!などのインターネットサービスプロバイダーは、
押し付けがましいポップアップ広告を排除する動きを示している。そして、
今ではMicrosoftもInternet Explorerでポップアップ広告をブロックする
ツールを消費者に提供する計画だ(11月11日の記事参照)。これによりポ
ップアップ広告の陳腐化は著しく進むことだろう。
InterMuteのエド・イングリッシュCEO(最高経営責任者)は最近、こう
した取り組みを支持する姿勢を示し、ポップアップ以外の形態のオンライ
ン広告を遮断する技術に対するニーズの正当性を示すものだと主張した。
同氏はメールで次のように記している。「ユーザーは明らかにポップア
ップ広告などの過剰なインターネット広告に嫌気が差している。ブラウザ
から飛び出すゴミを減らせば、Webサーフィンの効率は高まり、Webを楽し
く利用できるようになる。ポップアップ広告の遮断は、インターネットに
おける不愉快な氷山の一角に過ぎない」
原文へのリンク
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