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(回答先: 米ノベル、独リナックス企業を230億円で買収【日経】 投稿者 クエスチョン 日時 2003 年 11 月 06 日 22:43:16)
エンタープライズ:
デスクトップ用Linuxの先行きを案ずる個人ユーザー【CNET Japan記事】
http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000047623,20061802,00.htm
2003年11月5日(水) 22時16分
名前の知れ渡ったLinuxディストリビュータ2社による動きに対し、オー
プンソースコミュニティは、コンシューマユーザーがないがしろにされる
のではないかと先行きを案じている。
米国時間3日に、米Red Hatは予想通り、Red Hat Linuxのコンシューマ
向け全バージョンのサポートを2004年4月末で打ち切り、ビジネス向けの
サポートだけを続けるとの方針を発表。そして4日には、エンタープライ
ズソフトウェア開発元の米Novellが、Linuxディストリビュータの独SuSE
Linuxを、2億1000万ドルで買収することに同意したと発表した。
実業界の目には、この買収は、Linuxが企業内で果たしている役割を確
認しただけのものに映る。だが、多くのLinuxファンは、いわばワンツー
パンチを喰らった格好で、Red Hat LinuxとSuSE Linuxという最も人気の
高い2つのディストリビューションが、Linuxコミュニティから姿を消すの
ではないかと気を揉んでいる。
「(米国有数のコンピュータ関連量販店)CompUSAやBest Buyで棚に並
んでいるのは、Red HatとSuSEという2つのバージョンのLinuxだけだ」と、
カスタムメイドのチップメーカーX-Fab Texasで、LinuxとSunのシステム
管理者として勤務するJack Aldersonは語った。Aldersonは、自身が自宅
で使っているSuSEのコンシューマ版のサポートを、Novellが打ち切ってし
まうのではないかと戦々恐々だ。「Red Hatの発表で、商品棚から同ソフ
トのパッケージが取り払われ、大衆の視界から消え去った。残ったのは
SuSEだけだったが、いまではそれも消えてなくなろうとしている」
今回の動きで、一般ユーザーがMandrake、Xandros、Lindowsといった小
規模の企業や、Debian、Fedora、Gentoo、SlackwareといったLinuxコミュ
ニティのプロジェクトが提供する、Linuxディストリビューションを再び
選択する可能性がある。
Novellは、SuSEの掲げるオープンソースの篝火を今後も運び続ける計画
のようだが、同ソフトの低価格バージョンに関して、まだ具体的なコメン
トは発表していない。
SuSEのハイエンドサーバ版の小売価格は450ドル以上となっているが、
コンシューマ版ながらLinux Serverとしても利用可能なSuSE 9
Professionalはわずか80ドルで売られている。
カナダのトロント在住で、約10年にわたってLinuxを利用している
Charles Philip Chanは、NovellによるSuSEの買収について、Linuxの正当
性をさらに証明するものと捉えている。
「一方で、今回の動きは良い面もある。Linuxが商業分野に進出しつつ
あるようにも思えるからだ」と同氏は語り、インターネット上で開発コミ
ュニティが提供しているLinuxディストリビューションがいくつもあり、
ユーザーにはそうした選択肢がまだたくさんあると付け加えた。「ほかに
もたくさんのLinuxディストリビューションがある」(Chan)
しかし、Chanは、小売店の棚に並ぶLinuxディストリビューションの数
が減ってしまうため、コンシューマ市場の成長は、これまでよりも緩やか
なものになると述べた。Red Hat Linuxは今後小売店では手に入らなくな
るが、同社は最新のLinux技術を基にしたディストリビューションを作る
ために、Fedoraというコミュニティプロジェクトの支援していくという。
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この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。