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仲間と33か国のHP改ざんか…警視庁が17歳逮捕
京都大学医学部付属病院のコンピューターに不正アクセスし、研究機関のホームページ(HP)などの掲載内容を書き換えたとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは31日までに、栃木県内に住むブラジル国籍の少年(17)を不正アクセス禁止法と電子計算機損壊等業務妨害の疑いで逮捕した。
少年は、国際的ハッカーグループのメンバーで、グループは世界33か国で1000件以上のHPを書き換えたとみられている。調べに対し、「ハッカーの技術を誇示すれば、大企業に雇ってもらえると思った」と供述している。
調べによると、少年は今年7月10日、自宅のパソコンから京都市内の京大医学部付属病院のサーバーに不正アクセスして、同病院の高次脳機能総合研究センターのHPを、「連続殺人鬼、ここに参上」などという意味の英文に書き換えたほか、昨年9月9、10日には、都内の私立高校とコンピューターサービス会社のHPもそれぞれ書き換えた疑い。
少年は「CYBERLORDS(電脳支配者)」と名乗るハッカーグループの1人。このグループは、ハッカー専用ホームページを通じて知り合ったアメリカ、ブラジル人ら8人が昨年暮れに結成。コンピューターに対する攻撃プログラムやHPの弱点などの情報を互いに交換しながら、世界中のHPに手当たり次第に攻撃していた。
ハッカーたちは、不正アクセスやHP改ざんの“実績”をネット上に公表して競い合っており、同グループは、33か国で1000件以上のHPを攻撃した実績を誇示していた。また今年3月、韓国内のHP約60件を一気に荒らしたことから、世界のハッカーの間で、その名を知られるようになった。
今年6月上旬、メンバーの1人が日本にいるとの情報を得た韓国捜査当局が国際刑事警察機構(ICPO)を通じて、警視庁に捜査協力を依頼してきた。
その後の警視庁の調べで、少年が、改ざんしたホームページを掲示板に載せたり、ネット上で改ざんを自慢していたことが発覚。この自慢話の内容から、国内の被害団体を割り出した警視庁は、パソコンに残された記録の分析で、派遣会社の社員として働いていた少年の犯行を突き止めたという。(読売新聞)
[10月31日14時57分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031031-00000004-yom-soci