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コンピュータニュース - 10月22日(水)14時3分
アジアのスパム業者、家庭のパソコンを乗っ取る【CNET Japan記事】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031022-00000003-cnet-sci
あるセキュリティ会社の話では、欧米諸国の家庭や小規模企業のコンピ
ュータが、マレーシアやフィリピン、台湾など、アジア地域で活動してい
るグループのスパムリレーに乗っ取られているという。
こうした「新種」のスパムリレー(大量の迷惑メールを送付するよう設
定されたコンピュータのこと)は、ブロードバンドのインターネット常時
接続を利用する家庭や企業が増えるにつれて、ますます頻繁に生じている、
と英国のセキュリティ会社 mi2g は述べている。
乗っ取られたパソコンの多くは、「侵入検知機能はおろか、基本的なフ
ァイアウォールすら設定されていない」と、mi2gはレポートのなかで述べ
ている。
「家庭のコンピュータは、スイッチを入れてインターネットに接続する
たびに、毎回異なるIPアドレスが動的に割り振られるケースが多い。この
ため、スパム業者にとっては、家庭のコンピュータをスパムリレーのター
ゲットにすれば、スパムの発信元が見つかりにくいというメリットもある」
とレポートは続けている。
さらにこのレポートでは、カナダ、ドイツ、日本、スイス、英国、米国
の家庭および小規模企業のコンピュータが、「最近数カ月間にスパムリレ
ー目的で悪用されている」とも述べている。しかし、このレポートは、具
体的な数字データや情報の出典には触れていない。
Mi2gは、スパムメールのシグネチャを辿っていくと、「中国やロシアの
ほか、アルゼンチン、ブラジル、グアテマラ、ハンガリー、マレーシア、
ニカラグア、フィリピン、ルーマニア、サウジアラビア、韓国、スペイン、
タイ、台湾などの国々を拠点とするスパム業者に常に行き当たる」と述べ
ている。
乗っ取られたコンピュータの多くは、ウェブページに埋め込まれたり、
スパム自体に添付されたりするトロイの木馬プログラムに感染した結果、
スパムリレーに使われたいう。
同社では、この問題の解決策をいくつか提案している。たとえば、コン
ピュータの各ユーザーが常時接続の責任を負うようにする法規制を設けた
り、インターネットサービスプロバイダ(ISP)が異常に多い帯域を消費
している顧客を監視する、といったことが挙げられている。
大量の迷惑メールは、インターネットの電子メールトラフィックの3分
の1近くを占めているとされる。また、トラフィックの2分の1がスパムだ
とする報告もある。一部のスパム業者はウイルスも利用している模様だ。
Sobigウイルス群はスパム業者を助けるために広められた、と考えている
セキュリティ専門家は多い。
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この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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