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意外に深刻な電波漏えい問題【BizTech 記事】
http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/comp/272172
一般オフィスから漏れる電波を遮断する電磁シールド設備が登場した。
クマヒラの「e-wave AEGIS」がそれだ。電波を吸収するフィルムや壁紙な
どを使って、9割以上の電波を遮断する。「一般オフィス向けのシールド
設備としては初めての製品です」(クマヒラシールドシステム部の桝井嘉
彦さん)と言う。なぜこんな製品が登場したのだろう。今回はここに焦点
を当て、電磁シールドの効能を見ていこう。
オフィス用の電磁シールド製品が登場した背景には、目に見えない電波
が外に漏れたり中に侵入して、コンピュータ・システムに悪影響を及ぼす
という現象がある。比較的知られているのは、セキュリティ上の危険。例
えば、無線LANの電波は大部分がコンクリートの壁やガラス窓を通過して
しまう。オフィス街でノート・パソコンを起動したら、アクセスできる無
線LANがいくつも見つかるのはこのためだ。
問題は無線LANだけではない。実はコンピュータ・ディスプレイも電波
を漏らしていて、特別な設備を使えば、200メートル離れた場所でも表示
した内容が読み取られてしまう。
逆に、外部から入り込んだ電波による障害もある。隣のオフィスが無線
LANを使い始めた影響で、突然速度が落ちたり通信できなくなったりする
こともある。
道路に面したオフィスでは、無線LAN以外の電波も影響する。トラック
などが搭載する違法な無線設備は、出力がラジオ局並みの数キロワットに
及ぶ。「パソコン自体が誤動作することもあります」(桝井さん)。
このような電波漏えいによる盗聴やトラブルを根本的に解決するには、
オフィスの内側と外側の境に、電波が通らない壁を設ければいい。無線
LANの盗聴といった問題だけであれば、暗号化など別の対策もあるが、そ
れで電波に関連するすべての問題が解決できるわけではない。そこで電磁
シールドの需要が出てくるのである。(阿蘇 和人)
■さらに詳しい情報は「日経NETWORKのWebサイト」でご覧いただけます。
<オフィス向け電磁シールド製品について、日経NETWORK 2003年10月号の
「できごとズームイン」で詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください>