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道警の「不正義」と対決 元次長、決意の証言 弟子屈署裏金監査請求 2004/03/01 14:30
弟子屈署(釧路管内弟子屈町)の裏金問題をめぐり、一日午前に道監査委員に対して住民監査請求を行った元同署次長兼警務課長の斎藤邦雄さん(56)=札幌市在住=は、請求直後の記者会見で、「道警に三十五年間勤めてきた。そこで得た結論は、道警は『不正義』だということだ」と緊張した表情で語った。今年二月には再就職先の民間企業を退職。「仕事があれば足手まといになる。無職になって道警と対決する」。時折、宙に視線を漂わせた。
会見で斎藤さんは、裏金づくりについて「外部から見られないように一室に閉じこもり、署長や署員の勤務実態と矛盾が生じないよう会計資料を偽造した」と振り返った。
防犯部(現生活安全部)関係の職場が長く、道警本部生活経済課課長補佐などを経て、一九九七年四月に旭川方面本部地域課次席兼通信指令室長。二〇〇〇年四月から弟子屈署次長兼警務課長となった。裏金づくりは同課次席時代からの“仕事”だったという。
弟子屈署時代、「おまえはバカか、何のために、こんなことをやってるんだ」と自問自答し、五十三歳で道警を辞めた。「家族は猛反対だった。しかし、『収入が半分や三分の一に減っても自分に正直でありたい』と説得し辞職した。本当にほっとした。安どの気持ちだった」と言う。
退職後、民間企業に再就職したが、昨年十一月以降の道警の不正経理疑惑をめぐる報道に怒りが込み上げてきたという。「このまま、道警はあいまい決着を目指すはず」。元道警釧路方面本部長の原田宏二さんの実名証言を受け「原田さんを孤軍奮闘させられない」と名乗り出ることを決めた。
斎藤さんは「全国の警察で、同じ問題が発覚し、すべて闇に葬ってきたと思う。しかし、道警はいつまでシラを切るつもりか」と強調。最後に、自らの思いをまとめたA4判二枚の紙「私の主張」を両手で握り締め、訴えた。
「昨夜、これを書いている時、涙が止まらなかった。悔しさもある。道警への愛着もある。ただ、良心のかけらがあるなら、白状してほしい。部下や署員を苦しめないでほしい。今こそ病根を断ち切り、治安確保にまい進すべき時だ。裏切り者のそしりは覚悟している」。斎藤さんの目に、うっすらと涙が浮かんだ。