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(回答先: 元道警釧路方面本部長 捜査用報償費の不正流用を証言 道新 投稿者 どさんこ 日時 2004 年 2 月 10 日 22:19:25)
事件もでっち上げ、元道警幹部が組織的な裏金作りを証言
元北海道警釧路方面本部長で、旭川中央署長も務めた原田宏二氏(66)が10日、札幌市内で記者会見し、在職していた95年まで、捜査費や捜査用報償費を組織的に裏金としてプールし、署長の交際費などに使っていたと明らかにした。監査で裏金が発覚するのを防ぐため、架空の事件をでっち上げたことも証言した。住民監査請求が棄却されたことを受け、「最高幹部だった自分がありのままを公表しなければと思った」と会見した理由を説明した。
原田氏は1957年に道警に入り、90年3月から91年10月まで旭川中央署長を務めた。95年2月に釧路方面本部長(警視長)を最後に退職した。現在は無職。
記者会見で原田氏は、裏金作りの対象は道費の報償費や旅費、国費の旅費、捜査費などに及んでいたと証言。本部から送られてきた小切手を会計課が銀行で現金化し、副署長が小型金庫に入れて裏帳簿で管理していたと説明した。必要な会計上の書類は「すべて経理担当者がひそかに下書きを作り、署員に記入を依頼していたようだ」と述べた。
使い道については「署長交際費、異動時の餞別(せんべつ)、部内の懇親会費、冠婚葬祭費、タクシーチケットの支払いなどが主だった」とした。警察庁などの接待費や道議会対策にも使われていたという。
また、「(国費の捜査費に関する会計検査院の)監査では、署長や課長はどのような事件だったか聞かれたときのために、ありもしない事件を苦労してでっち上げた」と述べた。
記者会見には旭川中央署の捜査用報償費を巡って住民監査請求した弁護士グループの一人が同席した。実名で証言した理由について原田氏は「現職に真実を語ることを求め、改善を期待できないのだとすれば、住民監査結果が公になった時点で、最高幹部だった自分がありのままを公表しなければと思った」と説明した。
道警の佐々木友善総務部長は「報道により承知しており、本人(原田氏)から話を聞いてみたい」とのコメントを出した。
◇
警察庁は10日夜、原田氏の記者会見について「北海道警の元幹部が、資料を配布して記者会見したことについては承知している。警察庁としては、北海道警において、本人から話を聴くものと承知しており、その推移を見守りたい」とのコメントを出した。
(02/10 22:02)
http://www.asahi.com/national/update/0210/040.html