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<石西礁湖>20年余でサンゴ群の75%消失(シジミ) −”竹富島南や黒島、新城島周辺で壊滅状態”
http://www.asyura2.com/0311/ishihara7/msg/294.html
投稿者 シジミ 日時 2004 年 1 月 28 日 21:23:58:eWn45SEFYZ1R.
 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040128-00000015-ryu-oki

石垣島と西表島の間に広がる日本を代表するさんご礁、石西(せきせい)礁湖のさんご礁群が1980年の32・8平方キロメートルから、2003年には4分の1の8・2平方キロメートルになっていることが、環境省自然環境局の調査でこのほど分かった。石西礁湖は沖縄本島までサンゴの幼生を供給するといわれる“サンゴの源”。その保全は沖縄全体の海の環境保護を考える上でも重要だが、オニヒトデや海水温の上昇による白化現象、赤土流入などで消えつつあることが浮き彫りとなった。同省は調査を基に、05年3月にも自然再生法に基づく石西礁湖の自然再生推進計画を策定する。
 同調査は02年から03年にかけて石西礁湖のさんご礁の現況と変化の推移、その要因などを探るため、石垣市の同省国際サンゴ礁研究モニタリングセンターが中心となって実施した。
 石西礁湖のサンゴ分布状態を、同海域で最も多い枝状ミドリイシサンゴの高被度域(生息可能な海底の50%以上を覆っている状態)の面積でみると、80年には32・8平方キロメートルあったが、91年には7・6平方キロメートルと77%減少。特に竹富島南や黒島、新城島周辺で壊滅状態になった。
 これは、80年ごろから異常発生したオニヒトデの食害によるもので、80年冬には1か月半の短期間で418トンのオニヒトデが駆除されたほど大量発生し、大きな被害を生んだ。この異常発生はサンゴがほぼ消失したことでいったん収まり、徐々にさんご礁の復活が見られたが、98年には海水温の急激な上昇が原因とみられる白化現象が起き、大幅に減少。また2001年には石垣市白保付近で発生した赤土流入により0・08平方キロメートルの海域で75%以上のサンゴが死滅したことも確認された。
 2003年現在の石西礁湖のサンゴ高被度域は8・2平方キロメートルと回復傾向にあり、特に竹富町の東西には大規模な群落が復活している。
 調査に携わった同省国際サンゴ礁研究モニタリングセンターの石垣自然保護官・岡野隆宏さんは「石西礁湖の再生には行政や専門家だけでなく、農漁業関係者や地域の参画が不可欠。国際的にも貴重なさんご礁群に関心を持ち再生計画に参加してほしい」と話した。

◇石西礁湖
 石垣島と西表島の間の東西20キロ、南北15キロの国内最大規模のさんご礁群。
 400種を超える造礁サンゴが分布する多様性の高い海域で、国内外から高い評価を得ている。1972年に西表国立公園に、77年にはタキドングチなど4地区が海中公園地区に指定された。(琉球新報)
[1月28日10時25分更新]

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