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http://www.okinawatimes.co.jp/day/200401181300.html#no_8
世界遺産国際シンポジウム「グスク文化を考える―東アジアの城郭遺跡を比較して」(主催・今帰仁村、同村教育委員会、名護市、同市教育委員会)が十七日、名護市民会館で開かれ、国際的比較からグスクの歴史や特徴を論議した。国内外の研究者を含む約七百人が参加、グスク文化への関心の高さを示した。十八日は今帰仁城跡と周辺の遺跡巡りが行われる。
記念講演で今帰仁城跡調査研究整備委員長として二十年余りかかわった坪井清足・元興寺文化財研究所長は、六世紀から七世紀に建立された奈良県の飛鳥寺で見られた建築方法が、約八百年後に建てられた今帰仁城跡でも確認されたと指摘し「建物の構造は解明されていないが非常に興味深い」と述べた。また、「グスク研究所」を設立するよう提案した。
ドイツのボン大学教授で日本文化研究所のヨーゼフ・クライナー所長は、講演で中世から沖縄が貿易の要衝に位置し、日本本土よりも早くヨーロッパから注目されていた歴史を述べた。
第二部では名嘉正八郎・前今帰仁城跡調査研究整備委員、千田嘉博・国立歴史民俗博物館助教授、田村晃一・青山学院大学名誉教授、愛宕元・京都大学教授が城郭、グスクの成り立ちなどを紹介した。
名嘉氏は伊計グスク(伊計島)の拝所に多数の夜光貝が祭られていると報告。「琉球は中継貿易ではなく、夜光貝を生かし、財源を得ていたのではないか」と話した。田村氏は「発掘することによって本当のグスクの姿が見えてくると思う。民俗学者の参加も必要だ」と述べた。千田、愛宕の両氏からも琉球と東アジアのグスク形成に関する報告がなされた。