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ホンダワラ属の南方系海藻繁殖/鹿県海域 −未在来21種を県水試確認/温暖化が原因? [南日本新聞:2003年1月16日]
http://www.373news.com/2000picup/2004/01/picup_20040116_1.htm
鹿児島県の海域に生息する海藻のホンダワラ属の中に、東南アジアなど南方系の種が大幅に増えていることが、県水産試験場の調べで分かった。地球温暖化による海水温上昇の影響で南方系の種が北上したとみられる。同試験場は新種を含め、以前は国内に存在しなかったとみられる21種を確認しており、今後、新種登録を視野に研究を進める。
同試験場は、ここ1、2年の藻場調査で、これまで見かけなかった海藻を数多く発見。昨年末、ホンダワラの研究者らを招き、笠沙町や志布志町など県本土や奄美群島で採取した海藻の種を特定したところ、インドネシアやベトナムの海域などでみられる種や新種が次々と見つかった。
同試験場によると、南方系の種は、磯焼け現象で藻場がなくなった場所に発生したり、在来種でできていた藻場で在来種に代わって繁殖していたりする例がみられたという。
南方系ホンダワラは、食害に非常に強いことや、波の荒い場所に生えるなどの特徴があり、同試験場は南方系ホンダワラを使った藻場造成試験を県内で開始している。
同試験場生物部の田中敏博主任研究員は「海の環境が南方系の種に合うようになったのではないか。南方系は藻場造成には活用しやすい特徴があり、今後、生態などを研究していきたい」と話している。