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http://www.sankei.co.jp/news/040109/morning/09na1002.htm
平成16(2004)年1月9日[金] 産經新聞
川崎市、高校でも性教育逸脱 テキスト配布 文科省「ひどすぎる」
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10代にピル推奨/フリーセックス容認も
川崎市がつくった高校生向け性教育テキストが、十代に経口避妊薬(ピル)を推奨したり、器具を使った自慰や精液を飲むといったアブノーマルな性行為にも言及していることが八日、分かった。市ではこのテキストを教材に高校で授業を行い、生徒に配布していた。川崎市では昨年一月、小学一年生への行き過ぎた性教育が発覚、文部科学省が調査に乗り出しているが、今回のテキストについても「常識以前の話」として不適切としている。
このテキスト「21世紀を生きるあなたへのメッセージ」は、市職員らからなる委員会が編集し、川崎市男女共同参画センターが発行した。初版は平成十三年三月、改訂版は十五年三月に発行され、注文すればだれでも購入できる。
市教委によると、このテキストを教材として市職員が市内の高校で授業を行う「出前講座」が十三年度と十四年度に五校で計七回実施された。その際、受講した生徒全員にテキストを配布したという。
テキストでは、「セックスの相手は異性とは限らない」と同性愛に言及し、「人間のセックスはほとんどが快楽を求めるものだ」とフリーセックスを勧めるような表現もある。自慰についても「マスターベーションやオナニーではなく、シングルセックス」と呼ぶよう高校生に提唱。Q&A(質疑)のコーナーでは、器具を使った自慰行為や、精液を飲むといったアブノーマルな行為を容認する回答があった。
中絶の項では、ピルを「副作用が少なく、月経周期が確立している人にとっては十代でも適切な避妊方法」とし、日本では正式認可されていない「性交後七十二時間以内の緊急避妊」にも言及している。
結婚については「女性は自分よりも家族を優先することを強いられ、男性は妻子を養っていくことを強いられてきた」(初版)と家族を否定的に記し、「『女は…』『男は…』という言い方にはほとんど生物学的な根拠はない」という説を引用。「男らしさ、女らしさ」を否定するジェンダーフリーの思想にもとづく記述が随所で見られる。
発行元の川崎市男女共同参画センターでは「性情報がはんらんする中、高校生に知識を持ってほしいと作製した」と趣旨を話し、「このテキストが絶対的にいいというわけではない。出前講座は希望があった学校でのみ実施した」としている。
産経新聞の取材に市教委は当初、「(記述は)指導要領の範囲内(で問題はない)」と釈明したものの、後になって「(指導要領を)大きくは逸脱した内容ではない」と修正。「こうした教材が必要な生徒が個別にいるのは事実で、回収や使用中止などは全く考えていない」としている。
一方、文科省は「公教育にこうした内容を持ち込むかどうかは、常識以前の話だ。川崎市教委のさまざまな判断力にはかねて問題があり、指導を続けているが、まさかこれほどひどいとは」とあきれている。
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『21世紀を生きるあなたへのメッセージ』の記述例
●性別について
「女は…」「男は…」という言い方にはほとんど生物学的な根拠がないということになります。
●セックスについて
人間は妊娠の心配なく、セックスの喜びを味わえるように、避妊という方法を考え出しました。女性が子供を産みたいと思うときにだけ妊娠し、その他は快楽や安心感や生きるエネルギーを得るためにセックスができるようになったのです。
●自慰行為について
この行為は自慰とかセルフプレジャーと表現されることもありますが、このテキストでは自分一人でする性行為という意味でシングルセックスという言葉を使いたいと思います。
Q精液を飲んでも大丈夫ですか
A精液そのものに害はありませんが、性感染症があれば感染の危険があります
Q器具を使ってやってもいいですか
A快楽を得られるひとつの方法として考えたらどうでしょう
●避妊について
Q十代でもピルの服用は大丈夫でしょうか
A必ず産婦人科の先生に相談してください。月経周期が確立している人にとっては、十代でも適切な避妊方法のひとつです。
Qコンドームが破けてしまったときはどうすればいいのでしょう
A排卵日前後にぶつかっているようなら婦人科に受診し、72時間以内ならば緊急避妊という方法もあります
●結婚・家族について
女性は「愛という名のもとに」喜んで自分よりも家族を優先することを強いられ、男性は強くたくましく弱音を吐かずに妻子を養っていくことを強いられてきたわけです。(初版のみ)