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(回答先: 私立中高一貫が5割超 東大、学生実態調査で初 〜知の寡占化 投稿者 乃依 日時 2003 年 12 月 15 日 23:23:11)
乃依さん、こんにちわ。
日本に限らず大学(院)を頂点とする学校制度は、「近代」の継続を支える価値観や理論の再生産システムであり、もっともらしいが空虚な理屈で支配政策を正当化する人材(知的執事)を生産するためのものです。
そこで教えられたり研究されているものが「知」だと言うのは、ブッシュ政権や国際金融家を自由や民主主義の旗頭と言ったり思い遣り深い慈善家と言うのとそれほど変わらないことです。
お坊ちゃんやお嬢ちゃんが高学歴を寡占的に手に入れるのは、「知」ではなく、「支配的地位」であり「経済的利益の保証」です。
(「支配的地位」や「経済的利益の保証」を手に入れる知識や言い募り方を手に入れることは認めます)
エンセンさんを持ち出して恐縮ですが、中学レベルさえまともに修了していないエンセンさんのほうが、「知」に関しては、東京大学大学院を修了した人のある部分より深いものを身に付けていると思っています。
「知」は、知識ではなく、現実を洞察する力です。
知的活動の成果である知識は興味さえ持てばそれほどの困難を要せず手に入りますが、知識を生み出す「知」は、主体的な精神活動のなかで徐々に醸成されるものです。
「知」が乏しいお坊ちゃんやお嬢ちゃんが、「支配的地位」や「経済的利益の保証」を寡占的に手に入れる状況は好ましいものではなく腹立たしいものでもありますが、たいしたことじゃないと思っています。