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EU首脳会議が決裂、憲法案で合意できず
【ブリュッセル=刀祢館久雄】欧州連合(EU)首脳会議は2日目の13日、EUの新たな基本法になる憲法の制定交渉を続けたが合意に至らず、会議は決裂した。最大の焦点だった閣僚理事会の意思決定方式でスペインとポーランドが憲法案を拒否し、妥協を探る動きも不調に終わった。年明け後の協議再開をめざすが、決着時期を含め今後の見通しは不透明になった。
憲法協議は来年5月にEUに加盟する中・東欧諸国など10カ国を初めて対等な立場で迎え、今回の首脳会議での合意をめざしていた。大国でない2カ国の反対で決裂に追い込まれたことは、25カ国体制に拡大するEUの意思決定が今後一段と難しくなることを示している。EU首脳会議の決裂はきわめて異例の事態。
憲法制定は拡大後のEUをより効率的で強力な共同体にする狙い。EUの新たな顔となる「大統領」や「外相」職の創設など大部分は合意済みで、投票方式が残る最大の争点だった。 (22:54)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/index20031213AT2M1301B13122003.html