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冬期湛水事業始まる ガンと共生し自然農法−−田尻町の蕪栗沼 /宮城
田尻町が国や県のバックアップを受け蕪栗沼地区で進めている水田の冬期湛水(たんすい)事業が1日始まった。堀江敏正町長は「地区の農家の理解を得ての町ぐるみの集団湛水は全国初の試みだろう」と言っている。
この日午後3時過ぎから、蕪栗沼南側の事業地域内の田んぼ約2ヘクタールに大型ホースを使って農業排水路からポンプアップ、平均5センチの深さに水を張った。今月中旬までに今年度の計画面積20ヘクタール全域に水を入れる。この程度の深さでもマガンなどのねぐらになるという。事業計画は05年度までの3年間。毎年の結果を見て将来的に100ヘクタール以上に湛水田を広げる方針。
同町は、蕪栗沼をねぐらにする全国最大のマガンの飛来地という立地をブランド米作りに生かそうと昨年来、湛水化の立案に取り組み、農水省の補助を受けた。地元農家には今夏から町長らが説明に当たり12軒が参加。
その1人で行政区長の三浦孝一さん(65)は「この秋、志波姫町の先進農家の実りを見学して取り組む価値があると思った。45年間携わった従来農法と逆の稲作。不安はあるが、参加農家全員で苗作り、施肥法などを学んでいきたい」と話す。環境省東北地区自然保護事務所の西宮洋所長は「ガン類との共生を図りながら自然農法を実現することで農家を支える田尻町の姿勢を田尻方式と名づけたい。歴史的な一歩だ」と語った。【小原博人】(毎日新聞)
[12月2日18時51分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031202-00000002-mai-l04