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http://www.nara-shimbun.com/n_soc/soc7660.html
環境と平和のNPO(特定非営利活動)法人、奈良「地球村」の地球環境セミナー「美しい地球を子供たちに」(奈良新聞社など後援)が15日、大和郡山市北郡山町のやまと郡山城ホールで開かれ、NPO法人ネットワーク「地球村」の高木善之代表が、地球環境問題の深刻さを訴えた。
講演を行った高木代表は、地球温暖化やオゾン層破壊、森林破壊など地球環境問題について、「地球に住む生物のうち、地球の環境を破壊しているのは人間一種だけで、その中でも先進国に住む約1割だけ」と強調。現在の地球の状況を氷山に衝突して沈没した客船「タイタニック号」に例え、「一等船室(先進国)の乗客たちは、氷山に向かっている事実を知らずに酒盛りをしている」と警告した。
さらに、国内外での「地球村」の活動を紹介して、環境に配慮した生活を行う消費者「グリーンコンシューマ」を提唱。「まず事実を知り、やれることから行うことが大切」として、買い物やマイカー使用などを1割減らすほか、一家団らんを増やすことでエネルギー使用の効率化を図ることなど、日常生活の中での実践を呼びかけた。
約550人の聴衆たちは環境破壊などの現状を知り、高木代表の言葉に真剣に耳を傾けていた。
ネットワーク「地球村」は「永続可能な社会」の実現を目指し、平成3年に設立。全国約200の地域で約12万人が活動する。奈良「地球村」は今年4月に奈良・生駒「地球村」から改称し、会員約500人が環境や平和に関する啓蒙・実践活動している。