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★ 亀井さんの「都市と地方の共生」論を支持します。ただし、野放しの資本主義では実現されそうもありませんが。
http://www.nb-j.co.jp/katteren/ronbun/kamei1.htm
前自民党政調会長・衆議院議員●かめい・しずか 亀井静香
先日、透徹した文明観を持つ石原と知事が新聞紙上で「中国縦貫道は車が走っていない八ツ墓村だ」との発言を寄せていた。スイスイ走るのが高速道路だ。東京のように車が“拘束”されるのが高速道路かと問いたい。
また昨年、総選挙の後のテレビ局の控え室で「東京で集めた税金を亀ちゃんが地方にばらまいたので、自民党候補が落選した」と私をからかった。私は知事に「東京に囲いをして米も野菜も、魚も捕って、水も地下水を汲んで生活してみろ。原発を東京につくれるのか。ゴミは地方にばらまいているじゃないか」と反論したことがある。不毛な都市対地方の議論をしたところで仕方がない。都市と地方の共生への道を探っていくことが重要である。
東京に居て北海道を感じ、九州に居て東京を感じる国が望ましい。戦後、大都会に急激に地方から人が流入する一方で、地方は逆に空っぽになった。だが、大都市が人間らしく生きるにふさわしい交通体系、生活環境に再生することは不可能ではない。例えば計画的な徹底した緑化による、都市の森林公園化。具体的な政策のひとつが、私が推進している「千年の杜構想」で、この間、有明の埋め立て地での実現を石原都知事と約した。
農・漁村が文化の香り、生活の利便性を確保することも、また都市生活を圧迫することにはならない。先の緊急経済対策で都市再生プランの実行、地方の生活基盤の強化を決定したのも、この観点からである。
都市部ではゴミ処理、立体交差、電柱の地中化、市街地の高層化の見直し(公務員住宅の超高層化は昨年決定し、既に着手している)。地方では高規格高速道路、水洗トイレの整備などが課題となる。
既に桜井新元環境庁長官が推進し、自民党の政策として決定している都市と農村をつなぐ構想に「田園住宅構想」がある。都市住宅は高層化し、都市住民は地方にセカンドハウスを持ち、夏祭り、秋祭りに加わり、地方での生活も共にする都市、地方の交流である。
かつてフランスのポンピドー大統領は、国全体の建築物のデザイン、色調を統一し塗り替えるという政策を実施、魅力ある国・都市づくりに成功した。同様の発送を取り入れて、美しい日本づくりを推進するのもひとつのアイデアである。たいへんな社会資本投下にもなり、景気浮揚のきっかけにもなる。私たち日本人には素晴らしい構想力を発揮して平安京、平城京を建設した歴史があるのだから、実現不可能ではあるまい。
こうした構想により一層地域に密着した整備を推進するためにも道州制などの広域行政圏の導入、国の財源・権限の大幅な譲渡による地方分権の拡充は避けては通れぬ道である。