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★ 高価な香水の材料として名高いブルガリアのバラ。最近、あの有名なバラの谷を訪れた人の報告では、バラがちらほらとしか咲いてないらしい。ブルガリア農業の崩壊の影響が、バラの谷にも出ているのか...
共産主義時代のブルガリアでは、農業はソフホーズ(協同組合)の下に集約され、ロシア製の大型機械を使って広大な畑を耕作していた。
そして、共産主義の崩壊後、ソフホーズは解散されることになり、農地は元の所有者に返還されることになった。
しかし、数十年も前に集約された土地の返還はスムースに進まず、所有者が確定できずに放置されている土地も多い。
しかも、ソフホーズで働いていた人が元の所有者であるとは限らず、仮に農地の返還が行われたとしても、農民には農地が渡らず、街に勤めるサラリーマンに農地が渡されるなど、不合理な結果も生じている。
個々人に分かれてしまった農民達には、農業機械を買う資金がなく、農業は一気に労働集約型の産業になってしまった。
仮に農民が機械を買う資金を用意できたとしても、ガソリンなどの燃料が高騰しており、機械を動かすことが出来ない。
かつてソフホーズが所有していた農業機械はサビついてしまっている。
農地が小さく細分化された結果、機械化には不向きな規模にまで零細化されてしまった。
窮乏化の結果として食料となる作物の生産が優先され、結果的には不向きな土地に不向きな作物が植えられている。
http://www.europe-z.com/tabi/ru199908/00.html