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http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2003/1014/nto1014_4.html
南郷村島守の赤穂土橋(あこうどばし)の橋げたに二年前設置したコウモリの人工巣「バットボックス」にモモジロコウモリが入っていることを、コウモリ研究者向山満さん(61)=三戸町=が確認した。モモジロコウモリがバットボックスをすみかとした例が確認されたのは全国で初めて。
同橋は二〇〇一年に架け替え工事が完成。同橋が架かる新井田川は、水生昆虫を主食とするモモジロコウモリが多いため、県主催の河川整備計画懇談会委員だった向山さんが保護のためボックス設置を提案。県が受け入れ、モモジロコウモリ用二種四個、ヒナコウモリ用一種二個の計六個を同年秋に設置した。
今月四日、モモジロコウモリ用に設置した二種のボックスのうち、スリット状に板で仕切ったタイプにモモジロコウモリ一匹が入っているのを向山さんが確認した。向山さんはヒナコウモリのボックスは数多く成功させているが、モモジロコウモリは初の試みだった。
モモジロコウモリは体長約四センチ。絶滅危ぐ種ではないが、個体数は減少している。夏場は夜間に川で虫を捕食し、昼は川の近くで眠る。冬場は捕食時以外は寒さを避け、山中の洞くつなどに行くと考えられている。
向山さんは「夏場に調べていればもっと多くのコウモリが見られたと思う。バットボックスがモモジロコウモリにも有効だったことが確認できた」と話している。