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(回答先: Re: 昭和ヒトケタ世代によくある騙り体質 投稿者 ゴレンジャーA 日時 2003 年 12 月 18 日 19:35:10)
太田ドラゴン将軍のことを「昭和ヒトケタ世代によくある」という世代論に還元するのは問題があると思います。全共闘世代の「戦争は知らない」くせに反戦ママゴトをしていた連中も（これに関しては反戦デモの市街闘争で毒ガス水を浴びて深刻な後遺症を患った人々や殴打されてカタワになった人々も沢山いるので、そうした人々は「ママゴト」どころではないのだから除外しますが）、80年代以降の腐敗ぶりは目を覆うほどのものでした。特に、反体制運動を飯のタネにしていた社会科学系の大学塵、もとい大学人にそうした腐敗がひどかった。
四半世紀まえに、ハシカのように流行したイバン・イリイチ「ブーム」に便乗したのもこの連中。そのブームが終わるとこんどは大本教に飛びついたのもこの連中。そのうち、ニューエイジのオカルト運動に傾倒して、そこに「反体制」を嗅ぎつけて賞賛してまわったのもこの連中だった。まあなんというか、知識世界のブローカー、もっといえばゴミ屋だね。
太田竜もそうした連中の周縁にいて（彼のお得意の表現を使えば「辺境最深部」ね［笑］）、70年代に公安との「冷戦」に白旗を揚げて「辺境最深部に退却せよ」などと勇ましいスローガンを掲げていたから何のこっちゃと思ったら、「辺境最深部」というのは単なる「首都近郊」のことだったし（笑）、そのうち「玄米正食」とか「バイキン
さんにも動物の権利をみとめよ」だの、トンデモというよりも、自分の勇ましい物言いを正当化するためのデマばかりたれ流すようになった。
その卑怯ぶりや変節は、政治的なエエカッコしいにはありがちなことで、ナベツネとか経済評論家の森田某とか、栗本慎一郎とか西部邁とか、そうしたゴロツキにならなかっただけマシかもしれないが、それにしても太田竜は日本の反スタ新左翼運動の勃興期に無視できない影響力を扇動の次元で与えてきた宣伝家だから、言論家としての不誠実というかインチキぶりだけは一貫していると指摘せざるを得ないし、それを真に受ける思慮の足りない人々に与えてきた悪影響は甚大だ。
太田竜の活動に過去も現在も一貫しているのは、活発な紹介屋にすぎないということだ。
「大将、エエ本ありまっせ。アメちゃんが書いた新刊でっせ。これ知らんニッポンジンは
アホでっせ！」
そういうスタンスで、他人の説を受け売りするのがこの人物のアルファであり、オメガであった。
しかし最近の反戦ごっこをやってる20代、30代だって、MoveOnなどの「アメリカ司令部」の命令に応じてスケジュール運動ごっこをしたり、外国の有名知識人の発言を翻訳して喜んでるミーハーばかりなわけで、太田竜あたりの舶来崇拝は全然あらたまっていない。太田竜の生き方を批判するなら、それは自分や現在の活動世代の知的怠惰や自己欺瞞なども批判しなければ意味がない、ということでしょうね。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。