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(回答先: 芸術と数学 投稿者 ぷち熟女 日時 2003 年 11 月 22 日 20:35:38)
ぷち熟女さん,こんにちは.
いつぞやは失礼致しました.
> 博学でいらっしゃいますねー。
とんでもない,うろ覚えでとちりっぱなしです.
> あたくしは、あまり数学と仲良しじゃないのが悔しいです。
> バッハの音楽が数学と密接に関連していることは確信していたのですが
> それをちゃんと論証して理解できないのが残念です。
耳でちゃんと数学されてますよ.
> シェーンベルクのドデカフォニア=十二音階奏法なんかについても
> きゃべ爺さまなら深く理解されているのでしょうね。
とんでもない.というより,現代音楽は全然分りません.聞く機会もなかったし...
ぷち熟女さんは,お友達に現代音楽をバリバリでやってる方までおられるよう
ですから,生で聞く機会などもおありだったんでしょうね.
> レオナルド・ダ・ヴィンチやシェーンベルク、バッハらは、
> あたくしにとっては星のように手の届かない憧れの対象でございます。
私もバッハは無条件で好きです.(むかし仙台に無伴奏というバロック専門の小さな
喫茶店がありました.若いころはジャズを聴きました,どちらかと言えば前衛を.)
> あ、書いていて、コンピューターによる3Dデザインの世界でも
> カー・デザインなどで流線型を表現する場合などは、
> 3Dソフトで演算によるデザインをした後(ソフト自身にも『面をならす』機能がついていますが)
> プロットタイプを作る過程で手仕事でヤスったりペーパーをかけたりしないと
> 思うような効果が出ないのですってね。
そうかもしれませんね.合成音声と生の声の違いみたいなものですね.
特に人間の視覚は超精密ですからね.ごまかしが効きません.
> 目で見て美しい曲線や曲面というのは、数学的に整った秩序を持っていないものなのだそうです。
曲線の美というのも深い謎です.むしろ目をつむって計測すべきなのかもしれません...
> そこが、バッハについてきゃべ爺さまがおっしゃったあたりと符合していますね。
同意しますが,微妙に違うような気もします.バッハは至高を求めていたと思いますが,
人間の為すことはすべて不純を免れないということも知っていたと思います.
原博は現代音楽を批判する立場から,自分自身への戒めを込めて
「私は本気で、現代作曲家たる心得としての戒律と、宗教者として守るべき戒律とが、
同義であり同作用を持つことを疑わないのである。」
と書いています.つまり,現代作曲家は自由を得たが規範を失った.しかし,その規範を
自分の自由意志によって選び直すことはできるだろう,というのが彼の立場です.この人
の音楽を聴いていないので,中身については論評できませんが,言いたいことは分ります.
たとえば...小学生でも音階に長調と単調の別があるくらいは知っていると思いますが,
それでは,「なぜ短音階はさみしく聞こえるのか?」という問に即答できますか?もちろん,
バッハはその位のことは知ってます.現代音楽家はどうなんでしょうか?もし,彼らがこん
なことも知らずに音をもてあそんでいるのだとしたら,まことに空しいという感じがします...