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農林水産省は19日、大分県九重町のチャボが感染した鳥インフルエンザのウイルスの型が、山口県阿東町で1月に発生したのと同じ毒性の強い「H5N1型」だったと発表した。独立行政法人・動物衛生研究所(茨城県つくば市)で検査し、確認した。ただ、ウイルスの型は同じでも系統が違う場合もあり、山口と大分のケースに関連があるかどうかは、今後、ウイルスの遺伝子の塩基配列を精査して調べる。
このウイルスの型は韓国や中国、香港、ベトナム、タイ、インドネシアなどで確認された型とも同じ。山口のケースは、これまでの調査で、香港とベトナムで、人に感染したウイルスと型は同じだったが、塩基配列は異なる系統と判明しており、引き続き韓国や中国などのケースとも比較している。大分のものも同様の調査を実施し、感染ルート解明の手掛かりにする方針だ。【上田宏明】
◇感染経路の特定にはさらに詳細分析必要
鳥インフルエンザ 大分県で確認された鳥インフルエンザのウイルスは、山口県や韓国、タイ、ベトナム、中国などアジア各国で見つかったウイルスと同様、強い病原性を持つ「H5N1型」だった。ただ各地のウイルスとの関連性や、感染経路を特定するには、さらに詳細な遺伝子の塩基配列の分析が必要となる。
これまでのところ、山口と韓国のウイルスは似ているが、人間に感染して死者が出たベトナムのウイルスとは遺伝子的に別系統であることが判明している。このため、山口や韓国の鳥インフルエンザは、ベトナムとは別の感染経路の可能性が高い。
鳥取大の大槻公一教授(獣医微生物学)によると、大分と山口のウイルスが遺伝子的に同系統である場合、韓国を含めて発生源が同一の可能性が出てくる。一方、大分のウイルスがベトナムなどと似ている場合は、ヒトやモノの移動に伴って、他国からウイルスが入り込んだことも考えられるという。
大槻教授は「大分のウイルスの遺伝子を解析し、特に山口、韓国のウイルスと詳しく比較することで、感染経路がおぼろげながら浮かんでくる可能性がある」と指摘する。【江口一】
[毎日新聞2月19日] ( 2004-02-19-20:26 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20040220k0000m040068000c.html