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http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou04/0213ke13480.html
姫路市の病院と姫路工業大学でつくる共同研究グループが、身体障害や痴ほう症状の改善に実例を持つ「園芸療法」の科学的解析に、四月から取り組む。脳疾患患者などのリハビリに同療法を取り入れ、土や植物などに触れる「癒やし」効果が身体機能にどんな影響を与えるのかを最新の磁気共鳴画像撮影装置(MRI)で解析、心のメカニズムと身体機能の関係を科学的見地から解き明かす。実証に成功すれば、世界初のケースになる。(桜井和雄)
同療法は、高齢者の痴ほう改善や障害者のリハビリ、子どもの心の健全育成などへの効果が報告される。兵庫県でも県立淡路景観園芸学校(津名郡北淡町)が米国園芸療法協会と連携、二〇〇二年から国内の公的機関では初となる同療法士の資格取得課程を導入。しかし、科学的裏付けが乏しいとの指摘もあり、大学などでメカニズム解明への機運が高まっている。
共同研究に取り組むのは姫路市内で唯一、回復期リハビリテーション病棟の承認施設を持つ石川病院(石川誠院長)。脳卒中などで身体にまひを生じた患者や障害者施設の利用者らを対象に同療法を実施。動作に連動して脳の神経繊維の変化をとらえる最新のMRIソフトを活用し、同療法と身体の回復状況の相関関係を調べる。
姫工大はこれらの画像やデータの解析などを担当。電子情報工学部の畑豊教授を中心に、同療法の効果を科学的に実証する。得られた実証結果をリハビリの現場に生かし、淡路景観園芸学校の療法士資格取得課程の開設に尽力した同大自然・環境科学研究所の浅野房世教授がリハビリ計画の策定、実践を行う。
浅野教授は「身体機能の回復をもたらす心のメカニズムを解き明かすことは医学界で最も重要な課題の一つ。成功すれば、リハビリ分野だけでなく、医療分野への多大な貢献が期待できる」と話している。
園芸療法 栽培や庭いじりなどの園芸作業を通じ、生きようとする気持ちを高めながら心身の障害を取り除き、回復に導く療法。二十世紀後半に欧米で広まり、一九九〇年代初め、日本に紹介された。自治体や大学、リハビリ現場で注目されている。