現在地 HOME > 掲示板 > 不安と不健康7 > 882.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
2千万人が死んだ1918年の風邪は鳥のウイルスから=米科学誌
2004 年 2 月 6 日
-------------------------------------------------------------------------------
【ワシントン5日】世界で約2000万人の死者を出した1918年のインフルエンザは鳥のウイルスが若干変化して人間の細胞に極めて容易に結び付くようになったために起きた可能性が大きいとの論文が5日、米国の科学誌サイエンスのウェブサイトに掲載された。この研究は現在起きている鳥インフルエンザには直接当てはまらないが、研究者たちはインフルエンザ・ウイルスの伝染力が少し変わっただけで大規模な疫病が発生する可能性を浮き彫りにするデータだと言っている。
論文はハーバード大学の故ドン・ワイリー氏、英国立医学研究所のジョン・スケヘル氏らの長期にわたる国際的な研究を詳細に紹介したもので、これら科学者たちは1918年のインフルエンザのゲノムの一部の配列を決定することができた。研究の主眼は1918年のウイルスのタンパク質のヒーマグルティニン(血球凝集素)がどのようにして人間の細胞のレセプターと結合し、鳥インフルエンザのウイルスの特性を維持できるのかを理解することに置かれた。
スケヘル氏は、現在の鳥インフルエンザが人から人に感染する形で拡大していないのはヒーマグルティニン構造が人間を効果的に感染させるほど進化していないためではないかと想像している。
〔AFP=時事〕