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<10代の中絶>7年ぶりに減少 ピルの影響? 昨年度調査
急増していた10代女性の人工妊娠中絶件数が昨年度、7年ぶりに前年を下回ったことが厚生労働省のまとめでわかった。医療関係者は歓迎の半面「若年層の性意識が大きく変わったとは思えない」と首をひねり、日本家族計画協会が分析のため、産婦人科医から聞き取り調査を始めた。
同省の衛生行政報告例によると、02年度の10代女性(15〜19歳)の人工妊娠中絶件数は4万4987件で前年より1524件減った。同世代人口1000人あたりの中絶数も12.8件と前年を0.2件下回った。
全国の10代中絶件数は80年代後半から90年代にかけて3万件前後で推移していたが、98年以降の4年間に一気に1.5倍の伸びを示し、4万件台に突入。01年度は過去最高の4万6511件だった。今回の減少はわずかながら、増加傾向に歯止めがかかった格好だ。
しかし減少要因が見あたらない中での大きな変化のため、家族計画協会が全国約1300人の産婦人科医を対象に、教育・啓発活動の効果▽性意識の変化▽10代のピル使用の実態――などの緊急アンケートを実施。「10代の中絶が減ったと感じる」との回答が27%あり、統計傾向と符合した。
分析はこれからで、要因は複合的とみられるが、「10代に対し避妊用のピル処方が増えた」という医師が40%に上った。避妊用の低用量ピルは99年に解禁され、日本家族計画協会クリニックの北村邦夫所長は「ピル服用に広がりがみられる」と指摘する。
背景について、北九州市八幡西区の産婦人科・エンゼル病院の下川浩医師(55)は「若い男性ほどコンドームを着けたがらない傾向があり、相手任せでは身を守れない」という女性の意識を挙げる。「望まない妊娠を避けるために普及は歓迎できるが、性感染症を防ぐコンドームを使わなくなったり、服用で安易な性行動に走ることへの懸念もある」と言う。
北村所長は「ピアカウンセリング(仲間による相談)など新しい性教育の取り組みや、避妊知識の普及も影響しているかもしれない。若い男性の性交渉経験者が減っているとの報告もあり、さらに現場の声を聞いて分析したい」としている。【古川修司】(毎日新聞)
[2月1日3時9分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040201-00000092-mai-soci