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製薬会社「アベンティスファーマ」(東京都港区)は27日、昨年9月に発売した関節リウマチ治療薬「アラバ錠」(一般名・レフルノミド)を使用した患者5人が間質性肺炎などで死亡したと発表した。同社は外部の専門医らと因果関係を調査中だが、アラバ錠を処方している全国の医療機関に対し、間質性肺炎や肺繊維症の既往歴のある患者への投与を中止するよう呼びかけた。
アラバ錠は体の免疫反応を調節することで関節リウマチの痛みや炎症を抑える効能・効果があり、昨年4月に厚生労働省の製造承認を受けた。同社によると、26日現在の使用患者は3412人で、16人が間質性肺炎を起こし、50〜70代の男女5人が死亡した。このうち2人は主治医が因果関係を「確実」「可能性大」と判断し、残り3人は「不明」とされている。
また、間質性肺炎を起こした16人のうち9人は間質性肺炎や肺繊維症の既往歴・合併症があったという。同社は服用中に発熱やせきなどの呼吸器症状が表れた患者には速やかに胸部X線検査などをするよう医療機関に呼びかけている。
アラバ錠は欧米でも処方されており、これまでに80例の間質性肺炎の報告があるが、死亡例はないという。【須山勉】
[毎日新聞1月27日] ( 2004-01-27-13:23 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20040127k0000e040066000c.html