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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040124-00000009-khk-toh
東北大医学部への寄付金問題で、釜石市民病院から医学部の関連財団「艮陵(ごんりょう)医学振興会」と吉本高志学長ら教授10人に渡った寄付金は違法支出に当たるとして、市民オンブズマンいわてのメンバー、中川淳さん(70)=釜石市=が23日、東北大と教授10人に計2900万円を返還させるよう釜石市に求める訴えを盛岡地裁に起こした。
訴えによると、釜石市民病院は2002年度、研究費助成の名目で計600万円を同振興会に寄付。1999年4月から03年3月にかけて、医師派遣の見返りとして教授10人に1人当たり60万―420万円、計2300万円を渡した。
原告側は(1)寄付行為は、自治体の国や独立行政法人への自発的寄付などを禁じる財政再建法に違反する(2)教授への寄付は医師派遣の見返りとしてなされており贈収賄に当たる―としている。
小沢和夫市長は「訴状の内容を把握し、しんしに対応したい」とのコメントを出した。
中川さんは昨年10月、同様の趣旨で住民監査請求をし、釜石市監査委員は12月に(1)支出は議会の議決を得ており、市民病院への指導の実態もあった(2)財団は寄付が禁止されている国、独立行政法人とは異なる―などとして棄却した。
この問題では、石巻市立病院などが支出した寄付金は違法支出に当たるとして、石巻市の会社役員らが今月15日、医学部教授に計95万円を市に返させるよう石巻市長に求める訴えを仙台地裁に起こしている。
(河北新報)
[1月24日7時3分更新]