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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040113-00000017-nnp-kyu
農水省と山口県は十二日、同県阿東町の採卵養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生したと発表した。国内の発生は一九二五年以来、七十九年ぶり。人間にも感染するなどウイルスの感染力が強く、周辺農場のニワトリの移動も制限された。韓国では昨年十二月から感染被害が相次いでおり、関連性など感染ルートを調べている。
■半径30キロ出荷禁止
高病原性鳥インフルエンザは、ニワトリや七面鳥などに感染し、死亡率が高い。鳥同士の接触、水、排せつ物などを介して感染。人間の場合、生きた鳥に触れるなどして、まれに感染した例があり、九七―九八年に香港で六人、昨年はオランダで獣医師が死亡した。ただし、鶏肉や鶏卵を食べての感染例は報告されていない。
インフルエンザが発生した養鶏場は「ウインウインファーム山口農場」(本社福岡県豊前市)。昨年十二月二十八日ごろからニワトリが死に始めた。今月五日から急増。飼育する三万四千六百四十羽のうち、これまでに約六千羽が死んだ。
山口県の報告を受け、独立行政法人の農業・生物系特定産業技術研究機構動物衛生研究所(茨城県つくば市)が鑑定し、ウイルス感染が判明。韓国で猛威をふるっているウイルスと同じ型に属しており、同研究所で最終確認している。
同農場では一月九日以降、鶏卵の出荷を自主的に停止しているが、山口県や厚生労働省は同農場に対し、部外者の立ち入り制限などを要請。既に出荷した鶏卵の自主回収を指示した。飼育中のニワトリはすべて処分する。
家畜伝染病予防法により、農場から半径三十キロ以内の約三十農場も鶏卵の出荷やブロイラーの移動を禁止。これら周辺農場のニワトリは計約百十八万七千羽に上り、感染の有無を調査する。
高病原性鳥インフルエンザの発生に伴い、日本が生きた鳥や肉類、鶏卵の輸入を禁止しているのは、韓国、ベトナム、マカオ、香港、イタリア。
◇ ◇
ウインウインファーム山口農場のニワトリはすべて同社の福岡県大平村の育成場から運び入れているが、十二月に育成場から入れた分はほとんど感染しておらず、発病したニワトリは潜伏期間(一―三日)からみて山口農場に来てから感染した可能性が高いという。
ウイルスは韓国で昨年十二月からアヒルやニワトリに被害が拡大したA型インフルエンザウイルス(H5N1)と同じ「H5」型に属し、類似性があるという。同研究所で型の確認を急いでいる。
■鳥インフルエンザ
A型インフルエンザウイルスが感染して起きる鳥の病気。死亡率の高いものを高病原性鳥インフルエンザという。ウイルス表面の抗原の型によってH5N1、H7N7などに分類される。ウイルスの宿主のカモは無症状だが、ニワトリでは下痢などの症状がみられ、死亡することもある。あまり有効な対策はなく、感染拡大を防ぐには処分する方法が一般的。ウイルスが突然変異して人間へ感染するようになると、ほとんどの人は抗体を持たないため、新種のインフルエンザとして大流行する恐れがある。1997年の香港での感染例以降、人への感染が散発的に起きている。(西日本新聞)
[1月13日2時18分更新]