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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040103-00000021-kyt-l25
精巣がんを発症している男性の染色体に、女性の染色体にしか存在しないとされていた遺伝子が存在することを滋賀医科大の研究グループがつき止め、3日発行の英医学誌ランセットに発表した。この遺伝子は患者の血液中に含まれている割合が高く、同研究グループは「血液検査に応用できれば、精巣がんの早期発見につながる」と期待している。
発見したのは、滋賀医科大泌尿器科学講座の岡本圭生助手らのグループ。岡本助手らは、手術で摘出した精巣がんの細胞の染色体に含まれている物質を調べたところ、「X染色体不活化遺伝子の非メチル化DNA」が31例中30例に存在していることが分かった。同遺伝子は女性が2つ持っているX染色体の一方を不活化させる働きがあり、X染色体を1つしか持たない男性の体内には存在しないと考えられていた。
さらに、同遺伝子が精巣がん患者の血液25例中16例と高い割合で検出されたことから、精巣がんかどうかを血液検査で判別できる可能性も出てきたという。
精巣がんは、日本人男性では10万人に1人の割合で発症するとされ、20−30歳代の男性がかかるがんとしてはもっとも発症率が高い。患部が睾丸(こうがん)であるため受診を敬遠する人が多く、発見の遅れから命を落とす例もある。
今のところ、血液検査で判定できる精巣がんは5種類のうち3種類。しかし、X染色体不活化遺伝子は5種類の精巣がんすべてに含まれるため、岡本助手は「この遺伝子を血液から検出する精度が高まれば、これまで判別できなかった精巣がんも早期発見できる可能性がある」としている。(京都新聞)
[1月3日19時30分更新]