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トリインフルエンザ猛威 韓国 豚コレラも発生 肉消費量が激減
【ソウル26日藤井通彦】韓国では今月に入りニワトリなどが感染するトリインフルエンザ(H5N1ウイルス)が猛威を振るい二十六日現在、計約百万羽のニワトリとアヒルが死亡、または処分された。同国内では米国で発生した牛海綿状脳症(BSE)の影響に加え、豚コレラまで発生。市民の間からは「肉が食べられない」との悲鳴も聞こえている。
トリインフルエンザは、最近では一九九七年と今年二月に香港で発生。人間への感染も報告された。
韓国では今月五日以降、中部の忠清南道の養鶏場でニワトリ約二万羽が死亡。検査したところH5N1ウイルスを検出したため、残りの生きたニワトリ五千羽と卵約七十万個も処分された。半径十キロを危険地域に指定して住民の出入りも制限したが、被害は南部の全羅南道、慶尚南道に拡大し、さらにアヒルにまで感染が広がった。
鶏肉を使った伝統料理の「サムゲタン」専門店などは客足が遠のき、鳥肉の卸売価格も40%近く暴落する事態に。政府は、養鶏場経営者らの健康状態などから今回のウイルスについて「人への感染の可能性は薄い」と発表。鶏料理についても「加熱調理すれば全く問題ない」として高建(コゴン)首相自ら試食会を開くなど安全性のPRに躍起だ。
政府は感染源の特定を急ぐ一方、被害補償にも乗り出したが、そのさなか米国でBSEが発生。また二十二日には、釜山近くの金海では豚コレラにかかった豚五百頭が処分された。食肉全体の消費量の落ち込みは深刻で、経済全体への影響も懸念されている。(西日本新聞)
[12月27日2時19分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031227-00000013-nnp-int
「加熱調理すれば全く問題ない」というのなら、ウイルスに感染した肉料理を100%使用しての試食会をしてほしいものだ。