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(回答先: 日本ハム、養豚事業で国内未承認ワクチン使用 [朝日新聞] 投稿者 なるほど 日時 2003 年 12 月 25 日 03:49:06)
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日本語版スクリプト:http://www.cs.kyoto-wu.ac.jp/~hirakawa/meatrix/
「ミートリックスは君の周りすべてを包囲しているのだ、リオ。それは肉や動物製品がどこからやってくるかを示す我々の物語なのだ。真実を知りたくば赤いカプセルを飲め。」― 映画Matrixをパロって、利益最優先の工業的畜産が持続可能な小規模農家を食いつぶし、動物と人の健康、環境を破壊していく様を描いたクールで痛快なFlashムービーの日本語版スクリプト。
英語版スクリプトはこちら(PDF62.6KB)
農家のおじさん「さぁお食べ、リオ」
(ブタのリオは喜んでエサを食べ始める)
ムーフィアス 「リオ。。」
(リオが顔を上げると、黒サングラスに黒トレンチコートの牛が納屋の横に立っている。)
リオ 「誰だ!どうして僕の名を!?」
ムーフィアス 「私はムーフィアス。君のことはたくさん知っている。君はミートリックスのことを聞いたことはないか?」
リオ 「ミートリックス??」
ムーフィアス 「それが何か知りたくないか?」
リオ 「OK」
ムーフィアス 「ミートリックスは君の周りをすべて包囲しているのだ、リオ。それは、我々の肉や動物製品がどこからやってくるのか、我々が自分たち自身に語っている物語なのだ。この家族農園は幻想なのだよ、リオ。このまま幻想とともにここに留まりたくば、青のカプセルを取れ、赤のカプセルを取れば真実を教えよう」
(リオ、赤のカプセルを取り、飲み込む。すると、あたりが様変わりして、暗くすさんだ工業農場(ファクトリーファーム)の豚舎に変わっている。)
ムーフィアス 「真実の世界へようこそ」
リオ 「うわぁ、なんだこの恐ろしいところは!?」
ムーフィアス 「工業農場(ファクトリーファーム)だよ、リオ。このような場所から、卵や牛乳、肉がやってくるのだ。」
リオ 「どうしてこんなことに!?」
ムーフィアス 「教えてあげよう。」
(ムーフィアスはリオを家族牧場に連れて行く。)
ムーフィアス 「20世紀の半ば、貪欲な農業企業が自分たちの利益を最大化するために、人間と動物双方に多大なコストを強いながら、持続可能な家族農園を改変しはじめたのだ。工業的農業の始まりだ。」
(恐ろしげな巨大ロボットが地平線の向こうから現われ、空がにわかに暗くなる。赤いコンピュータのスクリーンに「利益を最大化せよ」の文字が現われ、照準が定められると、家族農園が工業農場に変えられていく。すると画面下に「不必要な動物虐待(unnecessary animal cruelty)」の文字。)
ムーフィアス 「動物たちは可能な限りギュウギュウ詰めにされる。ほとんどが一度も日の光を見ることも、地面に触れたり新鮮な空気を吸うこともない。体の向きを変えることさえかなわないのだ。このような残酷な状況は、動物同士のケンカや病気の原因になる。それを抑えるために企業マシーンは、ニワトリのくちばしを切除するなど、計画的な切断行為を始めた。さらに、その哀れな生き物を生かしておくだけのために、エサに一定量の抗生物質を加えはじめた。そして、これをやりすぎたせいで、強力な耐性病原菌の系統を生み出し、日々われわれは、止めることのできない伝染病の蔓延状態に向かっていっているのだ。」
(「耐性菌(antibiotic resistant germs)」の文字が画面下に現われる。)
リオ 「うぇ、なんだこの臭いは!?」
ムーフィアス 「(鼻を押さえて)1200万ポンドの排泄物だ!そのために空気と地下水が汚染され、工場農場の周辺のコミュニティが、それに関連する病気にさいなまれているのだ。」
(「環境の破壊(destroys environment)」の文字が画面下に現われる。)
リオ 「うぅ、この臭いってなんだか・・・」
ムーフィアス 「さらに、工業農場企業は、コミュニティを破壊し、そこで働く人々を何十年にもわたって酷使しつづけている。1950年から、200万軒以上の小規模養豚農家が消滅している。このままいけば、独立営業の家族農園は一つもなくなってしまうだろう。」
(ロボットが、赤い農舎を押しつぶし、ぐったりさせる灰色の工場を建てていくのが見える。空はますます暗くなる。「コミュニティの破壊(destroys communities)」の文字が画面下に現われる。)
ムーフィアス 「これがミートリックスだ、リオ。われわれ自身が自らに語り欺いている、食べ物がどこからやってくるのかについてのウソなのだ。」
ムーフィアス 「だが、まだ遅くはない。レジスタンスがいるのだ。」
(ムーフィアスの横に、別のブタとニワトリが現われる。みんな黒いオーバーコートにサングラスのいでたち。)
リオ 「僕もまぜてくれ!」
(真実を知り、怒り立ったリオは、豚舎の柵を飛び越し、映画マトリックスのような「バレット・タイム(bullet time)」の中でフリーズする。)
リオ 「どうやったら、やつらを止められるんだい?ムーフィアス。」
ムーフィアス 「(こちらを指さして)われわれは言葉を広めようとしている。しかし、真の力を持っているのは消費者である、あなたたちだ!決して工業農場マシーンの手助けをしてはならない!オルタナティヴな世界、もう一つの世界があるのだ!」
(ムーフィアスが、大きな赤いカプセルをこちらに差し出す。)
ムーフィアス 「ここをクリックしてみてくれ。ミートリックスから脱け出すために君たちができることを教えよう。」