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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031218-00000147-kyodo-soci
エボラ類似ウイルスを合成 ヒト細胞への感染確認
感染すると致死率が50−90%と高く、生物テロに使われる恐れも指摘されるエボラウイルスと同じタンパク質を備え、外見もそっくりな類似ウイルスを人工合成することに、河岡義裕東大教授らのグループが18日までに、成功した。
類似ウイルスは本物同様、ヒトの細胞に感染することを確認した。
増殖しないため病気を起こす危険はなく、日本国内の実験室でも扱うことが可能。
エボラのワクチンや治療薬開発への利用が期待されている。
最も危険な病原体に分類されるエボラウイルスは、宇宙服のような防護服を用いるP4施設でしか扱えず、研究のネックになっていた。
特に国内では、周辺住民との関係でP4が必要な実験は実施されておらず、エボラの研究は不可能だった。
エボラウイルスは、細い管状の殻の中心に遺伝子とタンパク質の複合体が入った構造。7種のタンパク質でできている。
河岡教授らは昨年、カナダのP4施設での実験で、遺伝子からウイルスを作る手法を使い、本物のエボラウイルスを合成するのに成功。タンパク質2種で、ウイルスの殻だけを作ることにも成功した。
(共同通信)[12月18日14時3分更新]
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