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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031120-00000024-kyt-l26
京都大医学部付属病院(京都市左京区)は20日、京都府内の女性(63)に対する肺がんの手術中に大動脈を損傷し、この女性が出血多量で死亡する事故があった、と発表した。
同病院は女性の家族に説明、謝罪し、医療ミスの可能性もあるとみて原因を調べるとともに京都府警にも届け出た。
同病院によると、女性は肺腫瘍(しゅよう)の治療のため11月12日に入院。18日午前10時半から、呼吸器外科で胸腔鏡を使って腫瘍がある左肺上部を切除する手術を受けた。切除後さらに、左肺下部につながる肺靱帯(じんたい)を切除する手術を行ったところ、近くの下行大動脈に直径1センチの穴が開いて大量に出血。心臓血管外科の応援を得て人工心肺装置を使いながら手当てしたが、断続的に出血と血圧低下が続き、午後11時40分に死亡した。
執刀医は呼吸器外科の講師(43)で、胸腔鏡による手術は78例を経験。ほかに医員と研修医、指導役(スーパーバイザー)として助教授が手術に参加したという。
呼吸器外科の和田洋巳教授は「執刀医は、大動脈から離れた部分の肺靱帯を切った。誤って動脈を傷つけたか、女性の動脈が弱かったのかは不明だ。原因を解明するためにも警察に届け出た」と説明した。
▽中村副病院長ら謝罪会見
肺がんの女性が手術事故で死亡したことを受け、京都大病院(京都市左京区)で20日午前、記者会見が開かれ、中村孝志副病院長や、手術を担当した呼吸器外科の和田洋巳教授ら4人が出席した。
「本来、救命すべき病院で重大な事態を引き起こし謝罪したい。患者と家族には心よりお悔やみ申し上げます」。会見冒頭、中村副病院長らは深々と頭を下げた。
当時の状況について、和田教授が一連の経過を説明。胸腔鏡を使用した手術の危険性についての質問には、和田教授は「通常の手術。背中の一番奥の部分を手術するため、むしろ見やすいはず」と否定。「執刀に当たった講師は胸腔鏡を使った手術の経験も豊富で、教室内で年間3回開くトレーニングにも参加している」と強調した。
下行大動脈に穴が開いたことについては、「十分に動脈とは距離をとっていたとの説明を受けている。講師自身も最初は、肺から出血したと思っていた」といい、「普通は、このようなことでは起こらない。電気メスが触れたか、血管がもろかったのかも含め、なぜこのようなことが起こったかは現在、分からない」とした。(京都新聞)
[11月20日12時33分更新]