現在地 HOME > 掲示板 > 不安と不健康7 > 279.html ★阿修羅♪ |
|
全国の公園のうち75%に、遊具の一部が腐るなど子供の事故につながりかねない「不具合」があることが、民間団体の安全点検調査で明らかになった。
団体によると、統一基準で各地の公園遊具を調査した例はほとんどなく、子供たちの遊び場の危険な実態が浮かび上がった。
調査したのは、母親らでつくる「全国地域活動連絡協議会」(本部・東京、通称・みらい子育てネット)。今年7月、同協議会に加盟する母親クラブなどの約1万2000人が参加し、独自に設けた事故防止のためのチェックリストをもとに、32都道県の公園計1426か所を調べた。
その結果、自治体が管理する公園や児童遊園、マンションの敷地内にある公園など、調査対象の75%にあたる1069か所で、ブランコや滑り台、鉄棒、シーソーなどの遊具に、計4219件の不具合が確認されたという。
不具合の種類は、遊具の一部が腐ったり、ひびが入ったりしているケースが最も多く933件(22・1%)。遊びの妨げとなる「ガラス片やゴミなどの散乱」が523件(12・4%)、「ネジのゆるみや消失」が418件(9・9%)、「遊具を固定したコンクリートが露出し、つまずく危険性がある」が416件(同)と続いた。
主に子供が対象の公園には、都市公園法で定める「街区公園(旧・児童公園)」と、児童福祉法に基づく「児童遊園」があり、それぞれ国土交通省と厚生労働省が所管している。全国に計約6万4000か所あるが、管理は各市区町村に任されている。これまで、遊具の状態や事故の実態把握はほとんど行われてこなかった。同協議会では点検結果について、各自治体などに報告し、改善を要請している。堺誠一郎事務局長は「今後も点検活動を強化し、事故防止につなげたい」と話している。
(2003/11/9/03:07 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20031109i401.htm