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笹山登生の掲示板 http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi#5285 より転載
http://content.nejm.org/cgi/content/short/349/19/1812
上記URLの、the New England Journal of Medicine の記事が、その元ネタだが、原文によると次のようなことらしい。
弧発性vCJD患者のプリオンたんぱく質PrPScは、これまで、中枢神経系統にのみ存在すると認識されてきたが、このたび、スイス・チューリッヒのUniversity Hospital of Zurichで開発された、ソディウム・リンタングステン酸でPrPScを沈殿させることにより、ウエスタンブロット分析の精度をたかめた検査方法によって、1996年から2002年にかけて弧発性vCJDで死亡した36人の患者の神経害組織を調べたところ、PrPScの分布が、中枢神経系統以外にも、広がっていることがわかった。
すなわち、すべての患者の脳には、もちろん、PrPScは、分布していたが、それ以外にも、脾臓組織にも、28人中10人について、PrPScが発見され、骨格筋組織には、32人中8人について、PrPScが発見された。
また、3人の患者については、脾臓にも筋肉組織にも、PrPScがあった。
このような中枢神経系統以外にPrPScがみつかった患者の多くは、長い間vCJDをわずらっていた患者で、中枢神経系統にのみPrPScがあった患者に比べ、異常な多型分子変異体が見られた。
このことから、中枢神経系統以外から発見されたPrPScは、長期の病気の期間と関連性があるものと思われる。