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http://www.asahi.com/science/update/1101/002.html
頭に大けがをして「植物状態」になった患者でも、十分なケアをすれば約6割の人が意識を回復できることが、大阪大病院救命救急センターのまとめで分かった。約7年間続けてきた調査結果で、同様の長期研究は世界的にも珍しいという。31日、大阪市で開かれた厚生労働省研究班の会合で報告された。
96年10月以降に同センターで治療を受け、けがの1カ月後の段階で植物状態だった患者34人の経過を調べた。これまでに、21人(62%)が家族らの声に応えて体を動かしたり、会話をしたりできるまでに意識が回復した。
このうち、男性2人(10代と20代)が仕事に復帰したほか、けがをしてから3年以上たってから話ができるようになった人が6人いたという。一方、亡くなったのは7人。治療時に意識状態の悪い人は、回復するのが難しい傾向があった。
調査の中心になった同センターの塩崎忠彦助手は「当初、意識回復は2割程度だと思っていたので驚いた。植物状態が続いても医療スタッフや家族はあきらめずに治療やリハビリに取り組むことに意義があることが分かった」と話す。
回復例が多くなっているのは、入院中の感染症を防ぐなど患者をケアする技術が進んだためとみられる。かつては肺炎などで亡くなる例が多かった。阪大によると救急医療のレベルは全国でそれほど大きな差はなく、他の救命救急センターで治療を受けた患者でも、今回と同等の回復率になる可能性がある。
今後、全国の救命救急施設が加わって調査数を増やす予定。回復した例を詳しく調べ、より効果的な治療法に結びつけたいという。 (11/01 16:00)