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★シジミ:これは夫婦の受精卵の核を、別の女性の卵子に核を取り除いた状態にして移植したものである。記事では触れていないが、この技術の最大の問題点は、夫婦の遺伝情報以外に第3者のミトコンドリアDNAの情報まで子に伝わることだ。従ってこの子は3人の子供と呼んでいいことになる。
http://www.asahi.com/science/update/1014/003.html
受精卵の核を卵子に移す核移植の技術を使い、不妊に悩む女性を妊娠させることに中国・広州の中山大学のチームが初めて成功した。14日、米テキサス州で開かれている米生殖医療学会年次総会で発表する。核移植は体細胞クローンづくりで用いる技術とあって賛否両論を呼んでいる。
米ニューヨーク・タイムズ紙などによると、今回の不妊治療は昨年、30歳の女性を対象に実施された。この女性は卵子の細胞質にあるミトコンドリアに問題があり、受精できても細胞分裂が続かない不妊症だった。
医師団は、核を包む細胞質を健全なものに取り換えれば、妊娠と出産が可能だと考えた。
まず、不妊女性の卵子を体外で受精させ、初期の受精卵から核だけを抽出。別の女性の卵子から核を取り除いて細胞質だけにした後、不妊女性の受精卵の核を移植した。こうして作った受精卵3個を不妊女性の子宮に戻したという。
3個とも着床できたものの、1個は多胎妊娠の負担を避けるために妊娠中絶した。残りの2個は24週目と29週目に死産した。医師団は「早産したのは核移植のせいではなく、女性が感染症にかかったからだ」と説明している。
今回の不妊治療は受精卵の核を移植しており、体細胞の核を移植する体細胞クローン(クローン人間づくり)とは違う。医師団は「不妊治療が目的だ」と強調。米国の専門家の間でも、「不妊女性にとって朗報だ」と評価する声がある。
一方で、「クローン人間づくりにつながりかねない」「赤ちゃんの健康への影響が不明なので時期尚早だ」といった慎重論も出ている。
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高齢者の卵子やミトコンドリアに問題のある卵子は、妊娠しにくい。今回の手法は、日本ではヒト胚(はい)核移植胚として、クローン技術規制法に基づく指針で作製を認めていない。米国では、不妊カップルの卵子から核を取り出して、除核した若い女性の卵子に移植した後で、受精・妊娠させる研究をしている。
(10/14 19:08)