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http://www.asahi.com/health/medical/TKY200310110359.html
医師が治療法に迷ったり、患者が自分の受けている治療に疑問を持ったりした時に、参照できるデータベースづくりが進んでいる。病院の評価をしている財団法人・日本医療機能評価機構(東京)が、患者数・死亡数の多い病気について、科学的根拠のある治療法などの診療指針と、最新の医学文献を、ホームページ(HP)で提供することにした。病院ごとの治療法のばらつきを減らし、患者の治療法選択の手助けとなりそうだ。早ければ来年1月にスタートする。
情報提供する診療指針は、科学的根拠に基づいて厚生労働省の研究班や学会がまとめた指針から選ぶ。はじめは、くも膜下出血、脳梗塞(こうそく)、ぜんそく、糖尿病の4種類について掲載する。
例えば、くも膜下出血の指針では、コンピューター断層撮影(CT)で出血が見つからなくても、頭痛やめまいなどがあったり、発症から時間がたっていたりした場合は、腰椎(ようつい)に針を刺して髄液をとって調べる必要がある、などと勧めている。
ぜんそくの指針では、吸入ステロイド薬を第1選択薬とすべきである、としている。
はじめに提供する分は医師向けで、患者にはやや難解。患者向けには来年3月をめどに、イラストなどを付けてやさしくした診療指針を掲載、病気の基礎知識も解説したコーナーをつくる計画だ。提供する指針の数も順次増やしていく。
また、情報を探しやすいように「脳卒中の急性期のけいれん発作にはどう対応すべきか?」「肥満糖尿病患者の減量指導で重要な点は?」など想定質問も設ける。
厚労省の研究班がまとめた診療指針は14あり、現在、9種類の病気について作成中。胃潰瘍(かいよう)の指針では、ピロリ菌の除菌を最優先するよう提言し、胃の粘膜を保護する目的で多用される薬の大部分を「推奨できない」とした。
指針は出版物や学会のホームページで見られるものもあるが、忙しい勤務医や開業医でも最新情報を簡単に入手できる方法が求められていた。
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<日本医療機能評価機構> 病院の医療体制やサービスの質などを審査する第三者機関。旧厚生省や日本医師会が95年に設立。医師や看護師、病院事務経験者らが、依頼を受けた病院を訪問調査する。 (2003/10/12)